米国株の配当金が、トータルリターンに占める割合は何%なのか?

米国株では、配当金をつかった投資戦略が多く存在する。

米国企業は株主還元に積極的であり、配当金の支払いを重要視している背景があるからだろう。

 

ところが配当利回りは、年間で数%に過ぎない。

それでも長期運用をすると、投資収益の大きな割合を占めるにまで成長する。

そこで本記事では、米国株のS&P500におけるトータルリターンに占める配当金の貢献度を記録していく。

スポンサーリンク

米国株での配当金再投資が、トータルリターンに貢献した割合は82%(1960年~)

長期運用をすると、配当金の貢献度が上がる

 

上図は1960年~2017年末までのS&P500のトータルリターンを、配当再投資の有無別に示している。

1960年12月に、10,000ドルを投資した場合のケーススタディだ。

 

配当金再投資の有無別のリターン

  • あり:2,571,920ドル
  • なし:460,095ドル

 

米国株投資のトータルリターンに占める配当金の割合は

 

82%

 

こうしたデータがあるから、米国株投資では配当金が注目される。

そして配当再投資の重要性が説かれる。

税金・税制の違いには要注意

しかしながら米国株式市場の配当金データを見る際には注意点がある。

リアルワールドでは、配当金受取りの度に、税金支払いが発生することを忘れてはいけない。

さらに日米の税制の違いを意識したい。

 

つまり、税金を考慮していない場合には、配当再投資のパワーを過大評価してしまう。

したがい日本の課税口座で、米国株の配当再投資をしたとしても、同様のリターンが得られるとは限らない。

 

とはいえ、配当金や配当再投資がリターンに貢献することは間違いない。

 

もし税金繰り延べの方が資産形成に有利だと考えるなら、無配銘柄や無配ファンドへ投資をすればいい。

配当金受け取りを好むなら、配当金支払い銘柄や、米国株ETFが選択肢となる。

 

どっちが有利不利というには二の次。

まずは、投資の選択肢を多くもてることに感謝しよう。

米国株投資が身近になってから、まだ長い年月は経っていない。

スポンサーリンク

10年毎にみても、米国株では配当金が投資収益に大きく寄与している

続いては、10年毎のデータをみていく。

どの時代でも、配当金の占める割合は無視できない

引用:FARTFORDfounds

 

上図は、1940年代以降の10年毎S&P500トータルリターンと、配当再投資の寄与度を示している。

1930年~の長期運用期間でみると、S&P500トータルリターンの42%を配当金が占めていた。

そしていつの時代でも、配当金はプラスリターンとなっている。

 

S&P500のトータルリターンに占める配当金の割合

  • 1940年代:67%
  • 1950年代:30%
  • 1960年代:44%
  • 1970年代:73%
  • 1980年代:28%
  • 1990年代:16%
  • 2000年代:NA
  • 2010年代:17%
  • 1930~2017年:42%

 

ここで注目したい年代がある。

2000年~2009年の米国株は、キャピタルゲインがマイナスリターンとなっていたのだ。

 

  • 2000年初頭にはハイテクバブルで株価高騰
  • 2009年はリーマンショックの暴落から回復しきっていない

こうした理由であろう。

 

このようなデータをみると、配当金投資のメリットが浮かび上がるのではなかろうか。

今世紀初頭は、10年投資をしてもキャピタルゲインが得られない期間があったのだから。

 

安定志向であったり、期待リターンを高く設定していなかったりする投資家は、配当金投資へと傾くのだろう。

 

いつの時代でも、安定したキャッシュフローを生んでくれる配当金投資。

配当金は投資家に安心感を提供してくれる。

過去が未来を保証するわけではない

今回紹介したように米国株式市場では、配当金がトータルリターンに大きく寄与してきたデータが存在する。

もちろん過去が未来を写すわけではない。

 

ただし、100年近くの長期データを無視してしまうのも惜しい。

過去からの学びはいつだって有効な学習方法のひとつだ。

米国株で配当金投資をする人とは?

こうしてみると、米国株投資で配当金を重要視する人は

  • 株式投資の期待リターンを、S&P500の±2%前後と想定している
  • 過去データに重きを置いている
  • 安定した収益を重視している

 

このような投資家であろう。

 

現に私はすべてに該当する。

ということで、米国株の配当金投資を継続していく予定だ。

 

以上、「米国株の配当金は、トータルリターンに占める割合が何%なのか?」でした。

 

関連記事の紹介

安定した配当金投資は、損出しをしやすいというメリットもある

損出しの方法:3ステップを実例で紹介【米国株の配当金投資編】
米国株で配当金投資をすると税金関連がメンドウです。 とくに二重課税(外国源泉徴収税) の問題は障壁が高い。 確定申告が必須になるからです。 とはいえ損出しや益出しの考え方は、国内株式投資と変わりありません。 ...

 

米国株には100年以上も配当金を支払い続けている銘柄が多くある

おすすめ米国株:配当金を100年以上支払い続けている9銘柄
米国株投資のメリットのひとつは配当金 米国には株主還元に積極的な企業が多いです。 配当金支払いがその一例です。 たとえば 50年以上連続増配の配当王 25年以上のS&P500所属の配当貴族 ...

 

米国株にも、配当権利落ち日が存在する

米国株の配当金は、株をいつ購入すれば受け取れるのか?
アメリカ株ではいつまでに株式を約定しておけば、配当金が貰えるか?  そんな疑問をもつ、あなたにお届けします。 答えはずばり 「配当金権利落ち日(Ex-Div)の前日までに約定する」 そうすれば、米国株...

コメント