株式投資には、アクティブ投資とパッシブ投資という分類があります。
どっちが投資成績が優れているのでしょうかね?
一般的には、というより多くの人にはパッシブ投資が最適となります。
なぜって、パッシブファンドとアクティブファンドを比較すると、パッシブ運用の方がリターンが優れている場合が多いから。
なので大多数の投資家には、パッシブ運用が投資のコアになりうるのです。
パッシブ投資というのは、ベンチマークに連動することを目標にした投資方法。
ベンチマークは株価指数(インデックス)が活用されます。
だからパッシブ投資は、インデックス投資と呼ばれますね。
他方でアクティブ投資とは、ベンチマークを上回ることを目標としています。
株価指数連動ではせいぜい年率7%程度。
つまり10年で2倍程度にしか増えません。
ですからより高いリターンを目指すアクティブ運用は、投資家にとって魅力的に見えるのです。
でも実際には、パッシブ投資の方がアクティブ運用よりも投資成績が優れていることが多い。
ちょっと寂しい気がします。
それでもデータを把握しておくことは重要。
ということで本記事では、パッシブ投資とアクティブ投資のリターンを比べる方法を紹介します。
具体的には、インデックスファンドとアクティブファンドの、運用リターン勝率比較ですね。
ということで、早速いってみましょう。
- 多くの場合、アクティブ投信よりパッシブファンドの方がリターンが高い
- なので大多数の投資家にとって、インデックス投資が無難な選択肢となる
SPIVAサイトを使う方法;インデックスファンドとアクティブファンドの比べ方を紹介します
インデックスファンドとアクティブファンドのどっちが優れているのを比較したサイトは、SPIVAが有名です。
代表的なインターネットサイトであるSPIVAの使い方を紹介します。
①SPIVAにアクセスする
まずはSPIVAというサイトにアクセスしてください。
つづいて、STATISTICS & REPORTSのView Moreをクリックします。
②アクティブ投資 vs パッシブ運用を比較したい国を選択する
米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、チリ、ヨーロッパ、南アフリカ、インド、日本、オーストラリアで、アクティブファンド vs インデックスの勝率が調べられます。
この2クリックだけで、アクティブ運用とパッシブ投資の比較が可能なのです。
めちゃめちゃ簡単でしょ。
なのでぜひSPIVAにアクセスしてみてくださいね。
さてここからは、日米におけるアクティブ vs パッシブ運用の比較結果を観察していきます。
- S&P500 vs アクティブファンド
- TOPIX vs アクティブファンド
米国株と日本株で、インデックスファンドとアクティブファンドの投資成績を比べた結果
米国株式市場では、パッシブ投資とアクティブ運用のどっちがリターンが高いのか?
2017年末時点における、アクティブファンドとS&P500(インデックス代表)の5年リターン比較です。
アクティブファンドの勝率は15.77%。
逆に言うと、84.23%のアクティブファンドはS&P500にアンダーパフォームしていたわけです。
パッシブ運用(インデックス投資)がアクティブファンドより優れているといわれるわけですね。
ほとんどのアクティブ運用はS&P500に勝てなかったのですから。
この傾向は5年リターンだけではなく、3年・1年でも同様です。
ですから米国株投資では、インデックス投資が適切な投資先といえます。
このような背景があり、投資の神様、ウォーレン・バフェットはS&P500への投資をおすすめしています。
でも、日本株では同じ結果となるのでしょうかね。
そんな疑問が浮かびます。
ということで続いては、日本株式市場を代表するTOPIXとアクティブファンドの比較データを紹介します。
インデックスファンド vs アクティブファンドの比較 TOPIX編(日本株式市場)
アクティブファンド vs TOPIXの5年リターン(2017年末時点)
- アクティブファンドの勝率:55.69%
- TOPIXの勝率:44.31%
日本市場では半分以上のアクティブファンドが、市場平均であるTOPIXに勝っていました。
さらに3年・1年リターンで比較すると、アクティブファンドの優位性がより浮き上がります。
2017年末の日本株では、アクティブ運用の方がパッシブよりも優れたリターンであったのです。
日本市場のインデックス投資は、報われなかったのです。
ひふみ投信などの勢いが凄かったですからね。
2017年当時は。
米国市場に比較し日本市場の方が歪みが大きいのかもしれません。
ですから個別株投資では日本株がよさそうです。
まとめると、2012年~2017年は
- 米国市場ではパッシブ投資に有利だった
- 日本市場ではアクティブ運用に有利だった
興味深い結果。
アクティブ運用は勝てない、とは海外市場でのお話だったのです。
日本株には当てはまりません。
ただしこれは過去の出来事。
未来はどうなるのかわかりません。
米国株でもアクティブ運用がパッシブに勝るかもしれないですし、日本市場でのパッシブ投資がよいリターンを示すかもしれないです。
未来の可能性はいつだって無限大。
ですよね?
では数年後の日本アクティ投信の結果はどうだったのでしょう。
そんな疑問にSPIVAが答えてくれます。
2019年夏時点での、日本株式市場におけるパッシブファンドvsアクティブ投信の勝率比較結果を紹介しますよ。
日本株でのインデックスはNGなのか? in 2019年夏
なんとですね、2019年6月末時点では、ほぼ全ての投資信託でパッシブ運用のリターンが優れていました。
1年半前は異なる結果だったのですけどね。
投資の奥深さを思い起こさせるデータです。
たしかに2018年1月から積立投資をした私のひふみプラスは、運用成績が優れません。
SPIVAの結果を体感していますよ。
もう全部インデックス投資でいいのでは、なんて思ってしまったりもします。
アクティブ運用とパッシブ投資を比較した結果を知り、どうするか?
アクティブ投資をする際には、ちょっと気合を入れる必要がありそうです。
その気力が足りないとなると、株式投資の王道を採用することが良さそうです。
つまり資産配分比率を設定し、パッシブ運用をメインとするということ。
ただし、インデックス投資だけでは資産形成のスピードは限定的。
ですから、収入増や節約スキルの併用にチャンレジしたくなります。
私はどちらかというと、収入アップに比重を置いていますけどね。
節約できる金額は限定的ですから。
あとは実物資産へのレバレッジ投資の並行。
まぁ、とにかくパッシブ運用とアクティブ投資を比較してみたらこんな風に思います。
あなたも一度SPIVAにアクセスし、アクティブ運用とパッシブ投資について思いを巡らせてみてはいかがですか?
以上、インデックスファンドvsアクティブファンドの勝率を比較する方法でした。
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アセットアロケーションを鑑み、投資方針をブログで公開しています。
アクティブ運用よりパッシブ投資だろう!と思って実践すると、資産形成スピードが遅い事に気がつきます。なので総合力勝負で、収入アップが大切だと感じるのです。
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