【米国株投資】株価暴落の歴史を振り返ってみた
株価暴落とかベアマーケット入りとか言われますね。
その定義は、株価がどの程度下がったことを言うのでしょうか。
- ベアマーケット:直近高値から20%以上の株価下落
- ブルマーケット:直近安値から20%以上の株価上昇
株価が高値から20%下落した時を、暴落、ベアマーケット入りとしましょう。
米国株投資家として、暴落と長期停滞の歴史を振り返ってみることにしました。
【大暴落】世界の株価下落率ランキング第一位は、-54%
暴落局面 | 全世界株式 |
1929~31 世界大恐慌 | -54% |
1973~74 オイルショック | -47% |
2000~02 インターネットバブル崩壊 | -44% |
2008 世界金融危機 | -41% |
1914~18 第一次世界大戦 | -31% |
1939~48 第二次世界大戦 | -12% |
これは全世界株式の株価指数下落率ランキングです。
株式市場は、2000年代に2回の暴落を経験しています。
いずれも米国発のベアマーケット。
暴落といえば、株価が
- 世界大恐慌クラスだと、-50%以上
- 直近の暴落級では、-40%以上
このくらい下落することを想定しておくとよいのですね。
考えるだけでも恐ろしい。
「株価暴落が来ればいい」なんて言うことが出来る投資家の人がうらやましく思います。
私はチキンなので、逃げ出したいです。
アメリカ株価暴落は、約10年に一度の周期でやってきていた
過去を紐解くと、米国株式市場は約10年に一度の周期で暴落が発生してきました。
前回の世界金融危機は2007~09年にかけてなので、それから10年が経過しています。
歴史が韻を踏むとすると、暴落といわれる最高値から20%以上の相場が訪れてもおかしくはありません。
勘弁してほしいですね。
米国株式市場は、数多くの株価暴落局面を乗り切ってきた
米国株式市場は、何度もあった暴落から復活をしてきました。
どんなに株価が低迷しようとも、そこから最高値を更新し続けているのです。
基本的に右肩上がりであることは、米国株投資のメリットともいえます。
- 世界大恐慌、ウォール街大暴落:1929年
- 第二次大戦後の在庫不況 1946年
- キューバ危機によるベアマーケット:1961年
- 株式の死への序章 1968年
- オイルショック:1973年
- FRBが金利を20%引き上げ 1980年
- ブラックマンデーによる大暴落 1987年
- ドットコム/インターネットバブルの崩壊 2000年
- リーマンショック 2007年
米国株式市場でも、株価の長期低迷はあることを思い出してみた
米国株は、16年間の長期低迷をしたことがある
国・西暦 | 年数 (年) | 実質リターン (%) |
米 1905‐20 | 16 | -8 |
英 1900‐21 | 22 | -4 |
世界 1910-31 | 22 | -19 |
日 1900‐50 | 51 | -3 |
仏 1929‐82 | 54 | -1 |
独 1900-54 | 55 | -8 |
20世紀初頭に米国株式市場は16年もの間、停滞をした時期がありました。
いまから16年後というのは、2036年ですね。
その未来には、どの銘柄が時価総額を引っ張っているのでしょうか。
米国株式であることは予想できそうですが、いまのハイテク株かどうかはわかりませんね。
ありえないだろうと思いつつも、実は今世紀のナスダックはまさにそんな状況だったのです。
NASDAQ総合指数は、ドットコムバブルの最高値を更新するのに15年かかった
リーマンショック以降、ハイテク株の躍進は目覚ましいものがあります。
とはいえ2000年に記録した最高値は、2015年になってからようやく更新されたのでした。
ドットコムバブル超えをするまでに、15年間を要したのです。
これからの15年はどういった株価推移を示すのか、考えただけでドキドキしてしまいますね。
米国株に恋をしているのかもしれません。
景気後退期が始まる0~13か月前の間に、株価の利回りが天井を打っていた
S&P500は、景気の先行指標のひとつです。
米国株式市場では、景気後退期が始まる0~13か月前の間に、株価の利回りが天井を打っていました。
下落幅は平均して7.9%。
しかし米国株価が8%下落したからといって景気後退期が始まるかというとそうではありません。
- 株価下落→景気後退
- 株価下落→景気不変
ということがあったからです。
ですから株価が8%程度下がった際には、2つの事を想定しておくのがよいですね。
- 株価8%下落 → 0-13か月以内に景気後退期
- 株価8%下落 → 景気循環は発生せず
経済なんて予測はできないですし、そこから派生する株価の長期低迷の未来はだれにも読めないといえるでしょう。
米国株価が長期低迷するとどうなるのか想像したら、2027年はNYダウが18,000ドルだった
過去にあった株価の長期低迷を、未来に当てはめて想像したらどうなるでしょうか。
2017年にそんなことを思ってブログ記事にしたことがありました。
NYダウ30の株価推移の例
- 2017年: 21,000ドル
- 2020年: 28,000ドル
- 2022年: 21,000ドル
- 2025年: 28,000ドル
- 2027年: 18,000ドル
2020年代は、波乱含みの相場なのかもしれません。
兼業投資家として、株価暴落や長期低迷に備える方法
上図は私の2020年資産運用方針です。
この方針に沿ってたとえ株価暴落や長期停滞が発生しても、米国株投資が継続できるように備えておきます。
そのためには安定した収入、キャッシュフローの確保が大切だと考えています。
株価暴落や長期停滞への備え方
- 景気に左右されない本業からの給料収入の確保
- 固定買取制度により保証された太陽光売電収入の維持
- 増配を続けてきた銘柄やETFからの配当収入の成長
なにせ最悪の場合を想定すると
- 株式の評価額は-40~50%にまで低下する
- 株価最高値は、16年後にならないと更新されない
- その場合は株価上下し、2027年のNYダウは18,000ドル
家族の生活に支障が出ない程度に、楽しみながら投資を続けられるように。
日々心掛けて米国株投資をたしなんでいきたいと思います。
以上、「株価暴落や長期低迷の歴史を振り返ってみた」でした。
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