米国債10年物と2年国債の金利間スプレッドの歴史;逆イールド発生後の株価はどうなったのか?
FREDより引用
米国株投資家の間で、金利間スプレッド(金利差)が話題になっています。
2年債と10年債のスプレッドが有名ですが、それ以外にも金利間差はあります。
- TOBスプレッド;2年債と30年債のスプレッド
- FOBスプレッド;5年債と30年債のスプレッド
- NOBスプレッド;10年債と30年債のスプレッド
本記事では、1978年以降、2年債利回りが10年債利回りを超えてしまった逆イールド6回のデータを記録しておきます。
逆イールド発生から2~26カ月後に米国株(S&P500)が最高値記録
2年債と10年債の金利が逆転する逆イールド。
その逆イールド発生から
- 2~26カ月後に、米国株(S&P)は最高値を記録
- 10~33カ月後に、景気後退局面に突入
していました。
2019年後半から、2年債・10年債に限らず、逆イールドと呼ばれる事象が散見されます。
2020年以降は、どういった株価動向になるのでしょうかね。
【2年債と10年債】
逆イールドの初回発生月 | 米国株最高値記録月【月平均】 | 米国景気後退局面入り月 | 逆イールド初回発生月~最高値記録月(月平均) | 逆イールド初回発生月~景気後退局面入り月 |
1978年9月 | 1979年9月 | 1980年1月 | 12カ月 | 16カ月 |
1980年9月 | 1980年11月 | 1981年7月 | 2カ月 | 10カ月 |
1989年1月 | 1990年6月 | 1990年7月 | 17カ月 | 18カ月 |
1998年6月 | 2000年8月 | 2001年3月 | 26カ月 | 33カ月 |
2000年2月 | 2000年8月 | 2001年3月 | 6カ月 | 13カ月 |
2006年2月 | 2007年10月 | 2007年12月 | 20カ月 | 22カ月 |
みずほ総合研究所「米逆イールド後の米国株の行方 」より引用改編
逆イールドと米国株価、景気後退への期間を知ってどうするか?
まとまった資金を米国株に振り向けることは避けておきます。
とはいえ、米国株ETFや、つみたてNISAでのインデックスファンドへの投資派継続します。
たとえ景気後退が来たとしても、私の投資期間における未来においては、米国株式市場はいまよりも上昇しているだろうと信じているからです。
もし景気後退局面に突入したらどうしましょうか。
いまの生活レベルは変わらないようにしておきたいです。
そのために本業や配当金、その他事業収入は維持できるように気を配っておきます。
そんなわけで、米国株への新たな入金はほどほどに、つみたてNISAを中心にした投資にしておきます。
あとは配当再投資。
配当金や分配金を受け取った上で再投資をし、米国株の購買欲を満たしつつ株数を積み増していく予定です。
以上、「逆イールド発生から米国株価最高値・景気後退までの期間は何カ月か?」でした。
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