資産運用をすると、アセットアロケーション(資産配分比率)が重要だと耳にします。
資産配分は年齢によりおすすめ比率が変わっていることが多いですね。
20代・30代の資産配分では株式比率が高めとなり、退職後の60代・70代では債券比率が高くなります。
本記事では伝統的ポートフォリオとエンダウメント型ポートフォリオの違いについて考えてみました。
伝統的資産とは
伝統的資産とは、上場株式や債券などの投資対象のことをいいます。
多くの場合、国内株式、国内債券、海外株式、海外債券の4つの資産が伝統的資産と位置付けられています。
伝統的資産に対し、伝統的資産以外の新しい投資対象や投資手法のことを代替的資産、オルタナティブといいます。
資産配分、エンダウメント型ポートフォリオ
山内英貴氏著「エンダウメント投資戦略」によれば、エンダウメント型の資産配分には4つの基礎があるとされています。
エンダウメント投資戦略の基礎
- 長期で投資する
- 分散投資を徹底する
- オルタナティブ投資を積極的に活用する
- 外部の運用会社を使う
資産配分比率においてオルタナティブ投資の割合を高くすることがおすすめされています。
代替として株式比率が低くなっているのです。
これは○○ショックなど株価暴落の際のリスクヘッジを目的としているわけですね。
したがって株価変動とは異なる値動きをするオルタナティブ投資先を選ぶことが大切。
とくに米国株価はやや割高といわれている時にはより重要度が増すのです。
エンダウメント投資という方法・ポートフォリオもあるのだと知っておいてもよさそうですね。
オルタナティブ投資とは?
オルタナティブ投資とは、上場株式や債券といった伝統的資産と呼ばれるもの以外の新しい投資対象や投資手法のことをいいます。オルタナティブ(alternative)は直訳すると「代わりの」「代替の」という意味です。
具体的な投資対象としては、農産物・鉱物、不動産などの商品、未公開株や金融技術が駆使された先物、オプション、スワップなどの取引が挙げられます。
資産配分、20代・30代のおすすめ比率
資産配分におけるおすすめ株式比率は、年齢によって異なります。
代表的な公式として「株式比率=100-年齢」が有名です。
つまり年齢が高くなれば、株式比率は低くなるということ。
本記事ではウォール街のランダム・ウォーカーを例にしていきます。
参考>>>おすすめアセットアロケーション 株式比率は「100-年齢」
20代のおすすめ資産配分比率
20代の資産配分
- 株式 :70%
- 債券 :15%
- 不動産:10%
- 現金 :5%
リスク(リターン・結果のバラつき)が大きいことを許容しています。
若さとは武器でありその強みを存分に生かす資産配分がおすすめされているわけですね。
もしあなたが20代で、この資産配分を実行できたら将来は大きなメリットを得られるはず。
30代~40代のおすすめ資産配分比率
30代~40代の資産配分
- 株式 :65%
- 債券 :20%
- 不動産:10%
- 現金 :5%
20代の資産配分と比較し、株式を5%下げて債券を5%あげることがおすすめされています。
これが30代~40代の資産配分の適正比率ということでしょう。
資産配分、20代・30代のおすすめとエンダウメントを比べ思ったこと
エンダウメント型ポートフォリオではオルタナティブ投資を推奨しています。
リキッドオルタナティブがおすすめされていますが、現物不動産をポートフォリオに組み込んで考えてみると良さそうです。
オルタナティブ投資には不動産が含まれますからね。
私の場合には太陽光発電投資がオルタナティブ投資に該当します。
とはいえ長期投資では株式が最良な商品であるという考えに変わりはありません。
実物不動産への投資などをした際には、株式比率の減少に気を付ける必要がありそうです。
資産配分について思ったことのまとめ
- 株式・債券・現金以外のアセットもある
- オルタナティブ投資も資産配分にいれて考えてもよさそう
- 実物不動産を購入した際には、資産配分に気を配りたい
以上、資産配分、20代・30代のおすすめとエンダウメントを比べ思う事でした。
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