【価値の探究者たち】を読み学んだ、心地よい投資方法の重要性

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個人投資家にとって、自らの性格にあった投資方法を選択することは重要。

資産形成は運用期間が長い方が有利であり、投資家が心地よいと感じる方法の方が投資継続率が高くなるからです。

 

本記事では、株式投資本である「価値の探究者たち」の読書感想を兼ねて、

  • 心地よい投資をおすすめする、ウォルター・シュロスとは?
  • 生き残ることの意味
  • 自分にあった投資方法を選ぶ重要性

について紹介していきます。

 

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ウォルター・シュロスはスーパー投資家;グレアムの教え子

ウォルター・シュロスのリターン

 

ウォルター・シュロスはグレアム・ドッド村のスーパー投資家と呼ばれています。

1956年~2002年にかけてウォルター・シュロスが運営するファンドのリターンをS&P500と比較すると

  • シュロス:16%
  • S&P500:10%

と、大きく開いています。

 

46年間、複利運用を続けるとその差は歴然。

ですからウォルター・シュロスは、スーパー投資家と呼ばれるのです。

しかも名付け親は、あのウォーレン・バフェット。

 

ウォルター・シュロスの生い立ち

1916年にニューヨークにて誕生しました。

ウォルター・シュロスは、ベンジャミン・グレアム著「証券分析」を読むことで、ファイナンスと会計を学びたい気持ちを育みました。

そして、1938年から1940年にかけてグレアムのクラスで学ぶ機会を得たのです。

 

バリュー投資の父から投資について直接学んだ経験は、シュロスの生き方を大きく変えました。

その後は1946年からグレアム・ニューマンパートナーシップに証券アナリストとして勤務し、1955年にグレアムが引退したことを機に、自分自身のファンドを設立したのです。

 

そして、スーパー投資家と呼ばれるまでの収益をあげたのでした。

 

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株式投資や戦場で「生き残る事の意味」は大きい

ウォルター・シュロスは、世界大恐慌や世界大戦を経験しています。

1945年まで陸軍に従軍したのでした。

軍隊経験から、人生観が変わったことは注目に値します。

 

価値の探究者たち」のなかで、心に残った言葉を引用しておきましょう。

 

生き残るためにカネは決していちばんに重要なものではないと考え始めた

 

人生には落とし穴があるものだ。

生き残るためには運を味方につける必要がある。

 

マーケットで生き残ることは、戦場で生き残ることと本質的に同じことだ。

 

人生は短いものだから、自分に自信をもって、嫌いな事に時間を使うのではなく、好きな事に粘り強く取り組めばいい。

それが財産を生んでくれるのだ。

 

もちろん戦場と株式市場を同列に扱うのはおかしいです。

とはいえ、生死を分けた戦場での経験は、生き残ることの意味を十分に理解させてくれたのでしょう。

 

シュミレーションは実体験には敵いません。

 

しかし実際に生き残ることの意味をいやでも分かるような経験をしたいかというと、そうでもない。

であるとすれば、自分が出来ない経験を投資本を通して知ることができ、不安のない環境で空想できるというのはとても恵まれていますね。

 

プロや個人投資家が株式市場に残れる確率は低い

米国株式市場には、継続投資の重要性を示唆するデータが多数存在します。

とはいえ違う角度から眺めてみると、継続投資ができない、株式市場に居座り続けることができないという側面が見えてくる。

 

たとえば

  • トレードで勝てる個人投資家は全体の1割にも満たない
  • 株式市場に参加している個人投資家の95%は損をしている
  • 個人投資家のほとんどが市場から6か月以内に姿を消している

 

現に投資のプロが運用するアクティブファンドですら、株式市場に長く存続できているわけではないのです。

プロの投資家が運用するアクティブファンドの生存確率は、15年間で46%

バンガードの調査によると、2000年初めの米国では2,085本のアクティブ運用株式ファンドが購入可能でした。

このうち、15年経過後の2014年12月31日現在にも存続していたのは、わずか952本(全体の46%)にすぎませんでした。

バンガード社ホームページより

 

ですから株式投資では、バイ&ホールドや、ほったらかし投資、気絶投資といった戦術がひとつの主軸として存在しています。

これらは株式市場に居座り続けるための投資方法であるといえますね。

投資家が株式市場に生き残れる確率は46%
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自分に合った投資方法を選びたい;その為に心地よい方法で投資する

ウォルター・シュロスの言葉を借りながら、自分に心地よい投資をする重要性をみていきましょう。

 

投資戦略は複雑なものではだめだ。

複雑だと、ゆっくり眠れなくなる!

 

私は自分の能力の限界をわきまえている。

だから自分に心地よい方法で投資するのだ。

 

投資は楽しく挑みがいのあるもので、ストレスと不安を感じるようなものであってはならない。

 

投資が継続できる体制を構築するためのひとつの方法として、心地よい投資法の選択がおすすめされています。

そもそも株式投資では、投資家が勝手に退場することがままあります。

そうした心理サイクルも学問として成り立っているほど。

株式投資の成功にむけ、マーケットから退場をしない方法を考えてみた

投資家の心理サイクル

投資家の心理サイクル

 

株式投資の成功にむけて、マーケットと上手く付き合うことが自分にはできるというのではなく、自分には難しいという前提条件をもっておくことが大切だと思います。

 

そしてマーケットから退場しないために

を重視するとよさそうです。

 

投資行動への3ステップ

  • 自分を認識する
  • マーケットを認識する
  • そして投資行動を選択する

ということです。

 

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まとめ;価値の探究者たちの読書感想

価値の探究者たちの第一章では、ウォルター・シュロスによる心地よい投資のすすめが記載されています。

そして、シュロス以外にも合計12名の歴史的な投資家による回想録が掲載されているのです。

 

投資本として、過去の出来事を把握でき、投資の本質をしることができる「価値の探究者たち」は、おすすめ投資本のひとつです。

 

 

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