VEA:バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF
ティッカー | VEA |
---|---|
名称 | バンガード®・FTSE先進国市場(除く米国)ETF |
ベンチマーク | FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックスは時価総額加重インデックス。 |
特色 | 米国を除く先進国の株式で構成される指数に連動。組入れは3782銘柄と多く、日本22%、英国16%。 |
信託報酬 | 0.07% |
設定日 | 2007年 |
純資産総額 | 71.358十億米ドル |
分配金利回り | 3.70% |
分配金支払い月 | 年4回(3・6・9・12月) |
VEAとはインターナショナル株式に投資し、グロースおよびバリュー・スタイル に分散するETFです。
VEAの主な投資対象国は、
- 日本
- 英国
- カナダ
- フランス
- ドイツ
- スイス
- オーストラリア
VEAの資産運用残高は世界ランキングでベスト10入りしています。
米国株市場をのぞいて世界分散ができるETFですから、米国人に人気が高いのですよね。
VEAの株価と分配金の推移
VEAの株価チャート(直近10カ月)
この数年間、VEAはレンジ相場のようにみえます。
米国株式市場は好調ですが、それ以外の世界株式市場は必ずしも堅調といえないのかもしれませんね。
VEAの分配金(配当金)の推移
配当金投資家必見サイト:dividendinvestor.comからの転載です。
ご覧のように、VEAの分配金推移をみるとフラット。
とはいえ分配金が必ずしも右肩上がりとはきませんが、【VWO】のような新興国ETFとは違います。
分配金の増減がVWOより小さいことは注目に値します。
どの程度の分配金がもらえるのか、予想を大きく外すことが少なくなります。
VEAは1株あたり年間 1 ± 0.2ドル程度がもらえると想定できますね。
VEAの分配金・増減配率の推移
2007年の設立以降10年のVEAの増減配をみると
- 増配:6回
- 減配:4回
増配減配ともに±20%程度の範囲内に収まっています。
VEA分配金の安定感はかなりのものです。
米国株式市場を除いたとしても、世界分散投資は魅力ある投資先であるといえます。
VEA;FTSE先進国市場(除く米国)ETFの組入れ国、最大比率は日本
VEAは、トップ4市場で50%を占めています。
- 日本 :22.04%
- 英国 :15.81%
- フランス:8.03%
- ドイツ :7.87%
次いでスイス、オーストラリアと並んでいます。
注目すべきは、VEAにはカナダが6.43%含まれていること。
カナダ市場は、1900年~2012年における株式投資の国別実質トータルリターンで、世界平均を上回っていました。
これは同じ非米国ETFの【EFA】と、大きく異なる点です。
北米以外の先進国に分散投資をしたい場合、【EFA】と【VEA】のどちらにするかは悩むだけ無駄。
カナダ市場が含まれている【VEA】で決まりです。
VEA;FTSE先進国市場(除く米国)ETFの構成セクター・銘柄
まずVEAの組入れセクターから。
上位3つで50%を超えています。
- 金融 :24.79%
- 資本財 :14.77%
- 消費サービス:12.99%
さらにVEAの構成銘柄を見ていきます。
- ネスレ(スイス)
- ロイヤルダッチシェル(オランダ)
- サムスン(韓国)
- ロシュ(スイス)
- ノバルティス(スイス)
ヨーロッパ企業の中に、サムスンが入っているのが光ります。
そして何より、スイスの超優良企業が輝いている。
米国以外のブルーチップが組み込まれているETFが、VEAです。
VEA;FTSE先進国市場(除く米国)ETFの3つの特徴
【VEA】の特徴を3つ挙げると
- 米国以外の先進国ETF
- リターンよりも安定感
- 特徴ないのが特徴
世界分散にはうってつけのETF。
という考え方もできます。
ジェレミー・シーゲル教授の「株式投資の未来」においても、世界分散の重要性が説かれています。
いくつものデータからみて、急成長国に特化した企業の比重を高くする戦略は奨められない。
こうした企業は、成長の罠にはまる例が多い。
逆に世界的に事業展開する企業はきわめて魅力的な投資先となるだろう。
株式投資の未来より
より精緻化された世界分散投資をしたい人にはうってつけのETFですね。
■世界分散ETFの関連記事です
VXUSとVEAの違いは、VXUSは新興国を含む、VEAは新興国を含まない。
世界分散投資の際には、VWOはよいスパイスとなります。
VTは、これ一本で世界分散を可能とする優れもののETF。
コメント