金融危機の際、個人投資家はどのような心理で、どういった行動をとったのでしょうか。
私は、「株価暴落の怖さとは、長期投資で得たリターンと自信を一気に失うこと」だと想定しています。
逆に言えばリーマンショックを乗り越え、いまでも株式投資を継続している人は、経済的および心理的な逆境に耐えてきた方ということ。
こうした個人投資家から学べることは多いと思います。
そこで本記事では、リーマンショックを駆け抜けた個人投資家6名の声をネットから拾ってまとめてみました。
- リーマンショックを忘れない:個人投資家の生の声
- 事前にそういうこともあるだろうと想定して投資をしていた
- 株式市場の調整局面で大損して相場から退場してしまうことになります
- もし次、リーマンショック級の暴落が来れば今度こそ余裕資金を突っ込みたい気持ちはありますが、実際は何もできないだろうと思います。
- 別にそんな事態を予想していた訳でもなんでもなく、運が本当に良かっただけ。危ないところだった。
- たかだかお金のことといいますがやはり大金を失うのにはかなりの精神的ショックがあり人によってはずっと尾を引く出来事になってしまうでしょう。
- 相場が急落したときにには、何もしない
- リーマンショック直後、数百人入る会場に数十人しか人が集まらない
- おそらく人間の性というものは変わらないので、いずれまた暴落が来ると思いますが、今度こそはうまく対処したいと思います
- リーマンショック時を振り買ってみる
- まとめ:個人投資家ができる、株価暴落への対策とは?
リーマンショックを忘れない:個人投資家の生の声
事前にそういうこともあるだろうと想定して投資をしていた
リターンのみに目を向けて株式比率が高い場合には、暴落の直撃をうけます。
つまりリターンとリスクのバランスが大切だということ。
アセットアロケーションの重要性を説いた記事。
事前に起こりうる状況を想定し、どの範囲にまでリスク分散しておくかという事ですね。
いつか子供に伝えたいお金の話の、虫取り小僧のアニキの記事です。
株式市場の調整局面で大損して相場から退場してしまうことになります
信用取引をしていた個人投資家は株価暴落時にいつの間にいなくなっていったという怖い話。
現物投資であっても2,000万~3,000万円の運用で、900万円の評価損を抱えたそうです。
レバレッジ投資が諸刃の刃だと痛感させられる内容です。
サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。の弐億さんの記事です。
もし次、リーマンショック級の暴落が来れば今度こそ余裕資金を突っ込みたい気持ちはありますが、実際は何もできないだろうと思います。
経済危機による株価大暴落時に個人投資家としてどのように対応したらよいのか?
サラリーマンの場合には勤め先からのリストラなどを含めて、先人の経験をしっかりと学んでおきましょう。
兼業投資家は必読の内容です。
とくに以下の項目は胸にしっかりと刻み込んでおきました。
- どんなときにも自動で買い付ける仕組みの構築が鍵
- 職業の安定性や現金比率の重要性
- 心やすらかに資産形成を行うことが大前提
投信で手堅くlay-up!の、じゅん@さんのブログ記事です。
別にそんな事態を予想していた訳でもなんでもなく、運が本当に良かっただけ。危ないところだった。
暴落前後の投資日記が赤裸々に綴られています。
事実と心理状態が描写されており、一連のシリーズは映画を見ているようです。
個別株投資家は読んでおいた方が良いですよ。
>>昨日までの3連休の間に、
>>世界の金融マーケットには文字通り大げさでもなんでもなく、激震が走った。>>てっきり救済されるのがコンセンサスだと思われたリーマンがあえなく破綻した。
>>米政府が公的資金を投入しないと言明したことで、各社手を引いてしまった。
>>そして、支援企業として最も有力視されていたバンカメは、なんとメリルを買収した。
株価下落とはいつくるのかわかりません。
だからこそ常に最悪の場合を想定しておきたいですね。
36歳で完全にリタイアした無職の日記の、mushoku2006さんの記事です。
たかだかお金のことといいますがやはり大金を失うのにはかなりの精神的ショックがあり人によってはずっと尾を引く出来事になってしまうでしょう。
リーマンショックを乗り越えている個人投資家は強い。
そんな言葉が印象的です。
あまりに強烈な金融危機だったが故に、それ以降の○○ショックはショックとは感じないというメンタルの強さを身につけられたようです。
株価暴落とは心理なダメージを投資家に与え、その試練を乗り越えた人には強い心を提供するのですね。
心豊かにシンプルライフの、クロスパールさんの記事です。
相場が急落したときにには、何もしない
暴落時にどのように過ごしたらよいのか?
心理的にどのような状態に陥るのか?
避難訓練は日ごろからしっかりと行っておくのが良さそうです。
ちなみに仙人によれば
- ポートフォリオのチェック
- リスク資産の比率の適切性の確認
- あとは行動あるのみ、すなわちドル・コスト平均法の継続
つみたてNISAをやっているような、インデックス積立投資家は必須の内容ですね。
NightWalker’s Investment Blogの、NightWalkerさんの投稿です。
リーマンショック直後、数百人入る会場に数十人しか人が集まらない
リーマンショックを乗り越えつつ、いまも投資ブログを継続している方は、きわめて稀な人種なのでしょうか。
多くの個人投資家は、世界金融危機によって株式市場から退場し、別の道へと進んでいるのかもしれません。
おそらく人間の性というものは変わらないので、いずれまた暴落が来ると思いますが、今度こそはうまく対処したいと思います
リーマンショックとカリスマたちhttps://t.co/9vCFayPfgP
— JoJo (@Wyoshi) September 6, 2017
αブロガー、そしてそのフォロワー。
どのような行動が選択されていたのか参考になります。
リーマンショック時を振り買ってみる
私が米国株投資を本格的に開始したのは2015年からです。
百年に一度の経済危機時、私はワンルームマンション投資をしていました。
家賃が毎月滞りなく振り込まれていました。
また、勤務先からの給料もかわりなく受け取っていました。
つまりリーマンショックであろうとキャッシュフローには全く変化がなかったのです。
株式投資状況を振り返ってみると、運用金額はそれほど大きくはありませんでした。
当時、日本株を300万円程運用だったと思います。
しかしそれこそほったらかしでパスワードすら思い出せない状況でした。
月1万円の積立投資をいくつかしていましたが、途中で残金不足となっても気がついたのは5年後だったというどうしようもない記憶があります、、、
つまりリーマンショック級の経済危機を経験したことが無いのです。
ですから先人の経験から状況を想像し、自分だったらどうするのかというシミレーションをたてておきたいわけです。
まとめ:個人投資家ができる、株価暴落への対策とは?
株価暴落に出くわそうとも、結局は原則が大切なのだと分かりました。
つまり
- 投資目的の設定
- 前提条件や制約の把握
- それらが変化する可能性とそのリスク対応方法の検討
- 加えて、予定通りに行動すること
ただし人の心はそれほど強くありません。
そして前回の大暴落からは10年以上が経過し、時間とともに記憶が薄れています。
しかし歴史は韻を踏む。
ですから忘れてもすぐに見直せるようにしておきましょう。
目にした情報を適宜ここに追加していくことにします。
100年に一度の戦場を駆け抜けた諸先輩方の経験・生の声をを心に刻み、万が一に備えるのです。
以上、「株価暴落時の個人投資家の対応は? リーマンショックを忘れない」でした。
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1900年以降、米国株式市場では大暴落が9回発生しています。つまり10数年に1回のサイクルで、暴落はやってきていたのです。
暴落時の株価下落率を知ると、頭がくらくらしてしまいます。だからこそ日ごろからアセットアロケーションに気を配る必要があるのですね。
株価暴落の最大のダメージは、個人投資家が築き上げてきた運用への自信を奪うことなのかもしれません。
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