アセットアロケーション;個人投資家が考慮すべき3つの事項

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個人投資家はアセットアロケーション決定時に、人的資本と持ち家を考慮した方が良い

アセットアロケーション

アセットアロケーション

アセットアロケーションが重要だと言われる理由

長期運用、分散投資をする際には、アセットアロケーションを決めることが重要になります。

なぜなら「投資収益の80~90%前後が資産配分比率によって決まる」と報告されているからです。

 

これは1986年にゲイリー・ブリンソンらによって発表された論文が発端。

米国の年金プランの91のポートフォリオを対象に1974年~1983年の10年リターンを解析した結果です。

 

ベンチマークの平均リターンが年率10.11%であったとき、アクティブな投資行動(タイミング投資や銘柄選択)をするとリターンが最大3.69%プラスに動くのに対し、マイナスでは最大4.17%の方向に作用するとわかったのです。

トータルリターン平均リターン最低リターン最大リターン標準偏差
パッシブ投資10.11%9.47%10.57%0.22%
アクティブリターン
タイミングのみ-0.66%-2.68%0.25%0.49%
銘柄選定のみ-0.36%-2.90%3.60%1.36%
その他-0.07%-1.17%2.57%0.45%
トータルアクティブリターン-1.10%-4.17%3.69%1.45%

参考情報;Determinants of portfolio performance,Brinson, Gary P; Hood, L Randolph; Beebower, Gilbert L Financial Analysts Journal; Jan/Feb 1995; 51, 1; ABI/INFORM Global pg. 133

 

つまり銘柄選択やタイミング投資は、大きな投資収益を獲得する可能性よりも、マイナスとなる確率の方が大きい事を示唆しています。

この研究結果から、ポートフォリオ設計に必要なステップが以下のように見出されました。

  • ポートフォリオに含める・除外する資産クラスを決定する
  • 中・長期運用における各資産クラスの重みづけを決定する
  • 市場のタイミングを見計い、戦略的に重みづけを変更する(各資産クラスの短期的な価格変動から、追加的リターン獲得するため)
  • 銘柄選択を行う(各資産クラスの平均よりも優れたーリターンを達成するため)

 

だから運用の世界では、まずはアセットアロケーションを設定しましょうと説かれているのですね。

個人投資家のアセットアロケーションに人的資本の考慮が大切だと思う理由

人的資本

人的資本

しかし資産配分によって投資収益が決定づけられるという研究は

  • 年金プランのように大きな金額で、
  • 10年間という長期運用をする際には、
  • アセットアロケーションをあらかじめ設定することが大切だ

という結果。

 

個人投資家に当てはまらないことがあると思いませんか。

 

それが人的資本。

 

人的資本とは、自分が収入を得ている手段です。

職業が該当しますね。

 

たとえば公務員。

給料は、景気動向に左右されにくいですよね。

収入が安定しているので株式投資の比率を多くすることを検討できます。

 

他方で個人事業主や自営業者はどうでしょうか。

公務員や給与所得者よりも収入が安定していないことが多い。

ですから資産運用では安定性を重視し、債券比率を高めることを考慮するのが良いと思うのです。

 

個人投資家は兼業であることが多いです。

だから収入は投資収益だけに限定されていません。

収入の分散という視点を加えると、人的資本は無視できないものとなります。

 

つまり兼業投資家というのは、人的資本を金融資産に変換していくイメージですね。

これがアセットアロケーションに人的資本を考慮すべきだと思う理由です。

個人投資家のアセットアロケーションに持ち家の考慮が大切だと思う理由

持ち家

持ち家

持ち家というのは、不動産というアセットを保有していることと同じ。

持ち家の価格が上がれば売却益を得ることが出来ますからね。

逆に、価格が下がったときに売らざるを得ない状況になれば、損をします。

 

投資と同じですね。

 

さらにいえば、持ち家は住宅ローンを組むケースがほとんどです。

換言すれば、レバレッジをかけた不動産投資ということ。

なので多額の住宅ローンを抱えているのであれば、それ以外の投資では慎重なスタンスでアセットアロケーションを組むことが求められるのだと感じます。

その他にも収入源があれば、アセットアロケーションに組み込んでよいのでは?

収入の分散を加味した場合、アセットアロケーションは大きく広がります。

株式や債券は資産運用の一部であり、配当所得、譲渡所得、利子所得などを得られるにすぎません。

 

  • 利子所得:銀行に預けた預金の利子
  • 配当所得:株式投資をして得られる配当金
  • 不動産所得:サラリーマン大家がうけとる家賃
  • 事業所得:兼業サラリーマンが合同会社を設立して稼いだ利益
  • 給与所得:本業から貰える給料
  • 退職所得:サラリーマン卒業したときに貰える退職金
  • 山林所得:相続した山を売って得たお金
  • 譲渡所得:株式投資の売却益
  • 一時所得:公営競技、競馬で当たった払戻金
  • 雑所得:上記以外の所得、たとえばビットコインで儲けたお金

 

自分が獲得している所得を鑑み、アセットアロケーションを設定することが良いのではないでしょうか。

こうした考えから、私は資産運用方針に人的資本を組み込むことにしました。

資産運用方針 2020年

資産運用方針 2020年

 

以上、「アセットアロケーション;個人投資家が考慮すべき3つの事項」でした。

 

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