米国株ブロガーひろめさん著作;バリュー投資家のための「米国株」データ分析の読書感想
米国株ブログ『複利のチカラで億り人』を運営している”ひろめ”さんが、投資本を出版なされました。
その名も、「バリュー投資家のための「米国株」データ分析―ひと握りの優良株が割安になるときの見分け方 」
とくに以下の二点が習得できます。
● 米国株で発生する配当/分配金の二重課税を解消する知識
今回、ひろめさんから献本を頂いちゃいました。
ということで早速、読書感想をブログ投稿していきます。
なぜインデックス投資に勝てるのか?
米国株には、S&P500よりも優れたリターンをだしている株価指数があるって知っていましたか?
それがDividend Aristocrats Index。
25年以上連続増配をしている大型株をあつめた株価指数。
配当貴族インデックスと呼ばれるやつです。
このS&P500 Dividend Aristocrats Indexのトータルリターンは凄いですよ。
だってS&P500より優れていたという実績がありますから。
だから配当貴族インデックス構成銘柄に投資をすれば、インデックスに勝てる可能性が高いのですね。
しかしここで注意点が。
配当貴族指数に連動する米国株ETFが、S&P500に負けている
S&P500 Dividend Aristocrats Indexに連動するNOBLという米国株ETFがあります。
このNOBLは、必ずしもS&P500よりもリターンが良好だったのではありません。
なので配当貴族銘柄への投資でインデックスに勝つのはそう簡単ではないのです。
こうなるとやっぱり銘柄選択の方法を知る必要がでてきますよね。
そんなわけで本書では、個別株のデータ分析の仕方が紹介されています。
米国株の配当成長投資では何をすればよいのか?
「バリュー投資家のための「米国株」データ分析―ひと握りの優良株が割安になるときの見分け方 」では、
- 第2章:バリュー投資
- 第3章:データ分析
で、配当成長投資に必要な知識を学ぶことができます。
たとえば
- PER(株価収益率)
- PSR(株価売上高倍率)
- PBR(株価純資産倍率)
- 配当利回り&配当性向
なんかを、どうやって分析すればバリュエーション判断できるのかの事例を紹介したりしています。
さらにはヤフーファイナンスやネット情報の収集方法、そしてエクセルを活用した分析方法の具体例を提示してくれているのです。
だから配当成長投資に限らず、個別株投資をする際の参考にもなりますよ。
米国株の配当金にかかる税金知識を、ここまで詳しくまとめた情報は他に見られない
この投資本の肝は、ここにあり。
米国株投資の税金周りの情報を集約し、詳細に解説してくれているのです。
ですから配当金への二重課税問題なんかもその背景を理解できます。
さらには年収別の外国税額控除対応方法までインプットされるのお得感満載です。
外国税額控除のやり方がばっちり分かる
本書の内容を本ブログに転記するのはネタバレになってしまうのでやめておきましょう。
でも目次だけならいいですよね。
以下の項目をみれば、米国株の税金知識を網羅していることがお分かりいただけると思います。
配当にかかる税金の知識
- 米国株の配当にかかる税金の仕組み
- 配当の二重課税は外国税額控除で解消する
- ベストな配当課税方式を選択する
- サラリーマンが確定申告するデメリット
- 年収ごとの「米国株」配当税率一覧
米国株と配当金生活
- 配当金生活するときの社会保険料
- 配当金生活するときの配当税率
ということで、本書では米国株投資でインデックスにどうやって勝つのかということと、配当金に関する税金周りの知識を習得できます。
なので以下のような人は、一度手に取ってみるといいですよ。
- 米国株の個別株投資に興味のある人
- 米国株で配当金投資をしたいと考えている人
- 外国税額控除をつかって、よりお得に米国株投資をしたい人
以上、「バリュー投資家のための「米国株」データ分析の読書感想」でした。
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