投資も貯金もどっちも大切。
しかし長期間でみると本当そうなの?
貯金よりも株式投資が有利だったというデータがあるのだ。
これは米国株でのお話し。
ということで、あなたと共に、米ドル建てで見た場合の投資と貯金についてみていこう。
投資と貯金の比較をすると、株式投資が資産形成には有利だった
上表は1801年に1ドルを投資したら、2006年にいくら相当になっているかを示したグラフ。
米国における資産形成では、貯金より株式投資が圧倒的に有利だった。
しかしこのデータの期間には要注意。
なにしろ200年という超長期間の結果なのだから。
だとすると、個人投資家は何世代にもわたって資産形成をしなくてはならない。
少子化の時代なのに。
もしも1801年に1ドルを投資したら?
1801年 | 2006年 | |
株式 | 1ドル | 75万5163ドル |
長期債 | 1ドル | 1083ドル |
短期債 | 1ドル | 301ドル |
金 | 1ドル | 1.95ドル |
預貯金 | 1ドル | 0.06ドル |
株式投資 第4版より
投資と貯金、どっちも大事なのは当たり前
株式投資は資産形成の王道
これはかの有名な資産三分法。
- 株式
- 不動産
- 現金
現金を守りだとすると、株式と不動産が攻めに該当する。
さらに大きな枠で捉えると
- 投資
- 貯金(現金)
と言える。
つまり貯金か投資かではなく、貯金と投資は並行するのだ。
投資と貯金のどっちも大切なわけ。
貯金が出来てこその投資
そもそも投資というのは、どのようなお金でやるものなのか思い出してみよう。
そう、生活費以外のお金で投資するのだ。
つまり最低限の貯金ができてからの投資、という事。
- 稼ぐ
- 使う
- 貯める
- 運用する
よって貯金と投資のどれも必要。
投資のデータは米国株が中心
株式投資の過去データは、欧米からの情報が主
株式市場は、米国や英国が成熟していている。
そして両国で株式投資は古くから普及している状況。
したがい過去の株式投資データは、米英由来ものを使う事が一般的である。
投資か貯金かを考える際、投資というのは「欧米の投資」ということは覚えておこう。
株式投資の分散はリスクを減らすが、世界の半分は米国株
世界中の株式に分散投資をしたとしても、その半分は米国市場。
ヨーロッパを含めれば、世界の8割前後にもなる。
つまり株式投資というのは、欧米中心なわけだ。
換言すれば、貯金か投資かを考える際の株式投資というのは、「欧米を中心とした株式投資」ということ。
米国株投資は特定口座対応が普及し、身近になってきている
日本から欧州株に投資をするには、アクセスが限定的。
たとえば
- 世界一の生活必需品企業であるネスレ
- アスピリンで有名な医薬品企業バイエル
このような、欧州の個別株への投資が難しい。
一方で米国株の投資環境は整っている。
特定口座に対応する証券会社が増えてきているのだ。
なので株式投資を考える際には、米国株投資を選択肢に入れたい。
投資と貯金と、どっちがキャッシュフローを産み出すのか?
あなたにとって、お金に興味を持たせてくれた本は?
私は、改訂版 金持ち父さん 貧乏父さんが思い浮かぶ。
この中では、資産を「ポケットにお金を入れてくれるもの」と定義されている。
つまりキャッシュフローを重視しているわけだ。
では株式投資と貯金は、どっちがインカムを生んでくれるのだろうか?
貯金でも2%の利子がつくならおいしい
アメリカドルは、世界の基軸通貨である。
その米国は政策金利を上げている最中。
結果、米ドルの利子も上昇中。
たとえば米ドル建てMMFの利回りは、1.5~1.89%だ。
ちなみに、MMFは元本保証に近い投資商品ですよ。
米ドルは、興味をそそそる利回りとなっている。
おっと、思わず「そ」をひとつ多くタイプしてしまった。
しかし日本円の貯金では、利子をほとんど生み出さない。
日本円と米ドルでは、状況が異なってきている。
このように海外株投資をするような場合、米ドルMMFも立派な投資対象となる。
「米ドルの貯金」という選択肢があることは覚えておきたい。
高配当株といっても、配当利回りは3-5%程度
株式投資には高配当利回り銘柄が多数ある。
しかしその配当利回りは3~5%程度であることが多い。
たとえば米国株高配当ETFの分配金利回りだって、3~4%台だ。
これらをキャッシュフローだけの観点でみるとどうだろうか?
米ドル貯金と米国株投資のイールドギャップが小さくなっていると気づく。
米ドル建て貯金か株式かを悩む投資家が増えると思う。
いずれにせよ今回のように、米ドル建てで投資か貯金かを考えてみると
- 米国株投資
- 米ドル貯金
どちらも魅力的ある対象といえる。
とくに米ドルのMMFには興味が出てくる水準だ。
米ドルMMFの積立始めようかな。
関連記事の紹介
米国株投資ができるインターネット証券が増えてきた
長く続く収入源を作っていくことが望ましい。
投資は富裕層だけの特権ではない
コメント