IYRはブラックロック社の米国不動産ETF。
日本から購入できる米国不動産ETFでは優良商品のひとつ。
ポートフォリオのスパイスとして有用です。
IYRの分配金利回りは3~5%前後と高いですしね。
本記事ではIYR、iシェアーズ 米国不動産 ETF紹介します。
IYRは米国不動産会社の株式と米国REITに投資ができるETF
ティッカー | IYR(2018年6月末) |
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名称 | iシェアーズ 米国不動産 ETF |
ベンチマーク | ダウ・ジョーンズ米国不動産指数 |
iシェアーズ 米国不動産 ETFは、米国の不動産セクターの株式で構成される指数と同等の投資成果をあげることを目指しています。 | |
信託報酬 | 0.44% |
設定日 | 2000年6月 |
純資産総額 | 38.3億米ドル |
5年トータルリターン | 8.09%/年 |
分配金支払い月 | 3月・6月・9月・12月 |
分配利回り | 3.88% |
10年増配率 | 29.8%/10年 |
IYRは、米国の不動産会社やREIT(リート)に的を絞った投資をすることができます。
ですから分散投資、インカム獲得狙い、不動産セクターへの投資手段として活用可能となります。
日本のJREITと同様、インカム狙いが中心となります。
IYR: 米国不動産ETFの概要、上位保有銘柄
IYRの上位銘柄をみると、米国REITが多く含まれています。
したがって単一のREITではなく、複数の米国REITに分散投資が可能となります。
日本からでは広いアメリカの不動産状況を理解するのは難しい。
実物不動産への投資をしたくてもそのルートは限られている。
となると米国不動産へ投資をするにはREITのような商品がリーズナブルですね。
その米国REITへ分散投資ができるIYRは、個人投資家にとってはありがたい存在です。
IYRの株価チャート
IYRの設定は2000年6月。
歴史ある米国不動産ETFです。
2007年~2009年にかけてのリーマンショックでは基準価額が急落しています。
ピーク時から1/4程度までの下落。
経済危機を数値化してみると恐ろしさを感じますね。
ただしその後は米国市場と同様、右肩上がりで上昇してる。
このあたりが米国の強さでしょうし、長期投資を信じられるデータとなっています。
IYRの株価チャート 直近10カ月
IYRの分配金推移、高利回りで魅力あり
IYRの分配利回りは3~5%前後であることが多い。
そのIYRの分配金推移をみると、米国経済の姿を示していると感じます。
リーマンショックの2年前からIYR分配金が下がっている。
米国不動産ETFの分配金は、経済の先行指標となるのかもしれません。
そうしてみると、2017年のIYR分配金が低下していることは気になりますね。
IYRの分配金増減率
上表はIYRの分配金、年次増配率推移。
リーマンショック前後の増減配率の為に、縦軸が大きくなっています。
少し見にくいので、数値を記載します。
IYRの分配金、年別増配率
西暦 | 分配金 | 増配率 |
2001年 | 1.498 | NA |
2002年 | 2.688 | 79.4% |
2003年 | 2.332 | -13.2% |
2004年 | 2.603 | 11.6% |
2005年 | 2.845 | 9.3% |
2006年 | 1.802 | -36.7% |
2007年 | 1.366 | -24.2% |
2008年 | 2.326 | 70.3% |
2009年 | 1.932 | -16.9% |
2010年 | 1.973 | 2.1% |
2011年 | 2.175 | 10.2% |
2012年 | 2.397 | 10.2% |
2013年 | 2.383 | -0.6% |
2014年 | 2.812 | 18.0% |
2015年 | 2.944 | 4.7% |
2016年 | 3.392 | 15.2% |
2017年 | 3.018 | -11.0% |
IYRへの私見
米国は人口増加していますし、経済成長もしています。
不動産価格や家賃も基本的には上昇しています。
このような状況である米国のREITに分散投資ができるIYRはとても魅力的にみえますね。
一方で金融商品の中では、長期投資をすれば株式が最も優れていたというデータもある。
株式比率が高くなっているポートフォリオには、よいスパイスとなってくれるでしょう。
資産配分比率を気にするな際に、IYRはよい選択肢となってきます。
参考>>>米国株(アメリカ株)の買い方と注意点をマネックス証券画面で解説
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