ニッセイ外国株式インデックスファンドが信託報酬率の引き下げを発表しました。
ニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬率(年率・税抜):2018年6月29日
- 変更前:0.189%
- 変更後:0.109%
リターンは不確実性がありますが、信託報酬・コストは確実。
ですから投資家にはうれしいニュースです。
とはいえ0.08%の信託報酬率引き下げによる、個人投資家リターンへの影響は不透明。
ゼロコンマ数%のコスト削減が、満足できる金額のリターンにつながるか?
そこまで大きな投資元本を有していないと思うからです。
ここまで低コスト化がすすむと、
「投資初期から元本をいかに大きくできるかどうか」
が将来の結果をわけることになる。
そう思いました。
本記事ではニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬率引き下げで感じた事を思うままに綴っていきます。
ニッセイ外国株式インデックスファンド信託報酬率引き下げのインパクト
たとえば毎月25,000円の積立投資を20年間計画していたとしましょう。
そして
- 実質リターン = 表面利回り – 信託報酬率
- ニッセイ外国株式インデックスファンドの表面利回りを6.109%
と仮定します。
ニッセイ外国株式インデックスファンド積立投資の仮想ケース
- 積立金額 :月2.5万円
- 運用期間 :20年
- 変更前利回り:6%
- 変更後利回り:5.92%
ニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬率引き下げ前後での利回りを比較してみます。
信託報酬率(年率・税抜)引き下げ前後のリターン
20年後の運用結果
- 変更前:1,155万円
- 変更後:1,144万円
20年間で11万円の違いにしかなりません。
これを大きいと捉えるか、小さいと感じるのか。
20年間で11万円を貯めようと思うと、毎月460円が必要。
換言すれば、上条件で毎月2.5万円をニッセイ外国株式インデックスファンドに投資している人は、信託報酬率引き下げによって月460円のメリットがあるのです。
0.08%のコスト削減が、複利になると雪だるま式に大きくなるわけです。
これが低コスト化の効用。
月5万円の積立投資なら、毎月約900円程度のメリット。
月10万円の積立投資なら、毎月約1,800円。
悪くないかもしれません。
いずれにせよ、低コストファンドのメリットを最大限うけるには
- 積立初期から投資元本を大きくする
- 運用期間を長くする
この2つがKEYです。
信託報酬引き下げをしたニッセイ外国株式インデックスファンドへの積立投資をつづけていく
私はニッセイ外国株式インデックスファンドを、子供口座(SBI証券)で実施中。
毎月2.5万円 ×2 人分の合計5万円です。
20年を積立投資するという前提。
ですから今回の信託報酬率引き下げによって、約900円前後のメリットを受けたと考えています。
ニッセイ外国株式インデックスファンドは運用資産額が大きく、信頼できる投資信託となっています。
したがって他ファンドへの乗り換えは、よほどのことがない限り実施したくありませんでした。
なので今回の信託報酬率引き下げは、非常にうれしいものです。
コストが安いからといって、他ファンドに乗り換えなくてよかった。
ニッセイ外国株式インデックスファンド
信託報酬0.189→0.109 https://t.co/JaNygUyQqN— はちどう@アメリカ株ブログ (@8do9do) 2018年6月29日
ただし今回の低コスト化によって、信託報酬率は0.109%まで下がっている。
これ以上の信託報酬引き下げは、効果が薄いといえます。
もはや低コストファンドが当たり前の時代。
つまりこれからのインデックス投資は
低コスト投信を探すよりも
投資元本を増加できるかどうかが鍵となる。
ニッセイ外国株式インデックスファンド信託報酬率引き下げは、パッシブ投資・インデックスファンドの積立投資に新たな時代の潮流を感じる出来事でした。
積立投資は細々と長く続けていこうと考えていましたが、投資元本を増やしてみようかな、と思いました。
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