日銀のインフレ目標と見通しから、子供を持つ親が感じた3つのこと

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日銀が物価上昇・インフレ率2%の達成時期を削除した

そんなニュースが2018年4月末に流れてきました。

 

具体的にいうと、経済・物価情勢の展望(2018年1月)にあったインフレ率の見通しの文言が、(2018年4月)版には削除されているということです。

今回の物価の見通しを従来の見通しと比べると、概ね不変である。

2%程度に達する時期は、2019年度頃になる可能性が高い6

経済・物価情勢の展望(2018年1月)より

 

私は米国株式投資を含む資産運用をしていますが、マクロ経済にはそれほど目を向けていませんでした。

  • 世界の今後も発展するだろう
  • 今後数十年は米国が経済を引っ張るだろう

という漠然とした考えが理由です。

 

一方で小学生の子供2人をもつ父親であり、ハッピー家族研究家を名乗っています。

子供の未来を考えた際、時間軸を少し長く見る必要が出てきます。

そう考えると、日銀のインフレ率目標2%の行方が気になりました。

 

そんなわけで本記事では、日銀のインフレ目標2%について、子供を持つ親として思ったことを綴っていきます。

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日銀のインフレ(物価上昇率)目標と見通しについて、子供を持つ親として思ったこと

物価上昇率・インフレの見通しについてのニュースをみて、すぐに思ったことは3つ。

  1. またか
  2. ヤバいな
  3. どうしようかな

インフレ率見通しのニュースに対して、なぜこう感じたのでしょうか?

また、インフレ見通しの修正か、と思った理由

「またか」と思った理由は過去に6回も、インフレターゲットの達成見通しが先延ばしされているからです。

 

日銀は2013年4月4日の黒田体制1期目の初回会合で「量的・質的金融緩和」を導入することをアナウンスしました。

それと同時に

  • 物価安定目標の2%(消費者物価の前年比上昇率2%)を
  • 「2年」を念頭にできるだけ早期に達成する

としました。

 

その後6回にわたり、物価上昇・インフレ率目標の達成見通しが延期されています。

そして今回はその見通し時期が削除されました。

 

換言すれば、インフレ目標の達成時期の修正は「恒例」であったのです。

「またか」と思う理由はここにあります。

日銀の物価見通し文言が削除され、ヤバいなと思った理由

政府債務残高の推移

政府債務残高の推移、出典:世界経済のネタ帳

 

2018年の日本の公的債務残高は約1300兆円です。

インフレ2%が進んだ場合、この公的債務残高は相対的に減少することになります。

つまり子供世代が引き受けるであろう借金が減るわけです。

 

インフレ率が思ったように上がらない場合、次の世代の負担を減らすことに失敗しているとも言えます。

2人の子どもを持つ親として、「これはヤバいな」と改めて感じた瞬間でした。

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なぜ、日銀はインフレ目標2%とするのか?

日銀や経済学者などから、様々な意見が出ています。

 

なんとなくですが、私は2つの点でインフレ率目標を達成するメリットがあると感じています。

  1. 円高を防げる(円安の方が日本企業にメリット大だと考えられる)
  2. 財政再建ができる(実質負債と年金負担を減らせる)

 

とくに実質負債の減少は、子供達・次の世代につよく関係します。

 

たとえば物価上昇・インフレ率2%が10年間続いたらどうなるでしょうか?

 

10年後には物価が122%になっています。

これは借金・負債の実質負担が22%減少するともいえます。

 

インフレ率2%の早期達成は、実質負債を削減できる、

だから子供にも大きなメリットがある、と私は感じていました。

 

もしも、インフレ率2%が10年続いたら

ベース100
1年後102
2年後104
3年後106
4年後108
5年後110
6年後113
7年後115
8年後117
9年後120
10年後122

 

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まとめ:日銀のインフレ目標と見通しを見て、子供を持つ親が感じたこと

インフレ率2%が達成できれば、日本の将来に大きな影響を与えると考えます。

子供を持つ親として、次世代に迷惑はかけたくありません。

ところがインフレ目標の達成見通し時期が削除されました。

 

  1. またか
  2. ヤバいな
  3. どうしようかな

そんな風に感じました。

 

というわけで、改めてお金についての準備って大事だなと思った次第です。

  • 日銀の政策や日本経済を応援する
  • 自分の将来の面倒は自分でみる
  • 子供たちの将来のためにできることをする

 

以上、日銀のインフレ目標と見通しを見て、子供を持つ親が感じた3つのことでした。

 

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コメント

  1. 財政再建のために税率を上げるのは大抵抗にあいますから、シレっとやるならインフレに誘導するのが一番なんですよね。
    若い人の雇用にも影響するし、デフレはとっとと卒業して欲しいです。
    インフレになったら預貯金がヤバいですが、我々は投資してますからそのぶんは吸収するだろうし問題ないですしね。
    世界経済の歴史で30年もデフレが続いた例は無いらしいので、そろそろかなとも思いますが。

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