海外ETFと連続増配銘柄を組み合わせたシーゲル流ポートフォリオを再構築中です。
分配金と配当金をあわせたインカムゲインを積み増していくことを心掛けています。
参考>>>ETFで配当狙いのシーゲル流ポートフォリオを作ることにした理由
ここで問題になるのが、海外ETFの分配金が凸凹であること。
連続増配株のようにインカムの予想は難しいわけです。
とはいえ海外ETFの設定以降データは揃っていますね。
そこで本記事では配当成長マイポートフォリオに組み込んでいる海外ETFの分配金増加率を比較してみました。
配当金や分配金好きなインカム投資家には気になるでしょうから。
海外ETFの分配金増加率 vs 2009年
- QQQ:+513%
- VYM:+170%
- VTI:+165%
- VIG:+157%
- VT:+136%
- DIA:+74%
海外ETFの分配金増加率を比較
上図は海外ETFの分配金増減年率を示しています。
赤字は減配された年です。
2008年~2010年にかけて分配金を減らしている海外ETFが目立ちます。
リーマンショックのような金融危機の影響が、海外ETFの分配金にも表れていますね。
2015年もQQQとVTが減配しています。
チャイナショックの余波なのかもしれません。
経済状況によって海外ETF分配金が減ることがあるのは覚えておきたいです。
海外ETF分配金を比較する際、注意を要するのはVTが2008年設定であること。
つまり2008年のVT分配金は一年を通して支払われていないわけです。
したがって増配率の比較では2009年を起点とすることにしました。
海外ETFの分配金増加率 2017年 vs 2009年
2009年 | 2017年 | 増配率 | |
QQQ | 0.212 | 1.3 | 513% |
VYM | 0.888 | 2.401 | 170% |
VTI | 0.884 | 2.343 | 165% |
VIG | 0.748 | 1.919 | 157% |
VT | 0.662 | 1.565 | 136% |
DIA | 2.808 | 4.875 | 74% |
NASDAQ100連動ETFであるQQQの分配金増加率が他を圧倒しています。
リーマンショック以降のハイテク株を中心としたリターンは、キャピタルゲインだけではなくインカムにも及んでいるわけですね。
いずれにしても、米国市場を対象とした海外ETFの分配金は増加傾向がみられるのです。
つづいては各海外ETFの分配金推移を紹介していきます。
海外ETFの分配金推移
NYダウ連動ETF、DIAの分配金推移
DIAは歴史あるETFであり安心感があります。
海外ETFは四半期分配金支払いが多いですが、DIAは毎月分配金です。
USトータルマーケットETF、VTIの分配金推移
VTIは米国株式全体に投資ができるETF。
分配金も米国株と同じようにしっかりと増えています。
参考>>>VTIは米国全体に投資できるETF:株価チャートと配当金推移
NASDAQ100連動ETF、QQQの分配金推移
リーマンショック以降の分配金上昇率は目を見張るものがありますね。
参考>>>QQQはナスダック100連動のETF、株価・配当金は?
米国高配当ETF、VYMの分配金推移
米国高配当株ETFであるVYMですが、分配金をしっかりと増やしています。
参考>>>VYMとは、米国高配当株のETF
トータルワールドストックETF、VTの分配金推移
米国株ほどではないですが、全世界株式ETFでも分配金は上昇傾向です。
参考>>>【VT】世界分散投資ができるETF 株価・配当金・増配率のまとめ
米国増配株ETF、VIGの分配金推移
増配株ばかりをあつめたETFであっても、分配金が下がることはあります。
参考>>>VIG バンガード米国増配株式ETFの特徴、分配金と増配率
まとめ:海外ETFの分配金
海外ETFの分配金増加率 vs 2009年
- QQQ:+513%
- VYM:+170%
- VTI:+165%
- VIG:+157%
- VT:+136%
- DIA:+74%
まとめ:海外ETFの分配金
- 米国市場を対象とする海外ETF分配金は増加傾向
- 経済状況により減配することもある
- 減配時期は、海外ETF毎に異なる
海外ETFでインカムポートフォリオを構築する際には、ETF毎に分配金の増減が異なる点は注目してもよさそうです。
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