タバコ株のトータルリターンは優れていると言われます。
たとえばフィリップモリスはジェレミー・シーゲル教授の研究では黄金銘柄の第一位として君臨しています。
いわゆるシーゲル銘柄。
常習性のあるタバコは利益率が高く、値上げを可能としたビジネスモデルであることが大きいでしょう。
さらにはタバコ銘柄は多額な設備投資を必要としません。
その結果潤沢なキャッシュフローを産み出すのです。
たばこメーカーの利益は株主に配当金で還元されます。
なのでタバコ銘柄には高配当株が多いですね。
配当金投資家の多くは、たばこ株をポートフォリオに持っています。
ではどのたばこ銘柄の配当金・増配率が魅力あるのでしょうか?
本記事では、たばこ株の配当金の増加状況、増配率を比較します。
配当金を比較するタバコ銘柄
たばこ銘柄の配当金を比較(JT・MO・PM・BTI)
西暦 | JT (JPY) | MO (USD) | PM (USD) | BTI (GBP) |
2012 | 68 | 1.7 | 3.24 | 1.33 |
2013 | 96 | 1.84 | 3.58 | 1.41 |
2014 | 100 | 2 | 3.88 | 1.45 |
2015 | 118 | 2.17 | 4.04 | 1.52 |
2016 | 130 | 2.35 | 4.12 | 1.56 |
2017 | 140 | 2.49 | 4.22 | 1.7 |
日本たばこ JTのアニュアルレポートでは2012年~の配当金が記載されていました。
日本企業贔屓ということで、2012年を起点にタバコ銘柄の配当金を一覧にした結果です。
決算に使われる通貨をベースとしています。
- JT:日本円建て
- MO:米国ドル建て
- PM:米国ドル建て
- BTI:ポンド建て
今回紹介するたばこ銘柄の全てが、2012年~2017年にかけて毎年増配をしていました。
配当金投資家には嬉しいたばこ銘柄です。
続いては増配率を比べてみましょう。
たばこ銘柄の配当金・増配率を比較
2012年を起点として2017年の配当金がどれだけ増加したのかを比べてみました。
日本たばこ JTは、この期間で配当金が2倍に増えています。
たばこ銘柄の配当金増加率 2012年 vs 2017年
- JT:206%
- MO:146%
- PM:130%
- BTI:128%
たばこ銘柄の各年増配率 2013年~
JT | MO | PM | BTI | |
2013年 | 41.2% | 8.2% | 10.5% | 6.0% |
2014年 | 4.2% | 8.7% | 8.4% | 2.8% |
2015年 | 18.0% | 8.5% | 4.1% | 4.8% |
2016年 | 10.2% | 8.3% | 2.0% | 2.6% |
2017年 | 7.7% | 6.0% | 2.4% | 9.0% |
たばこ銘柄の未来、トータルリターンは明るいのか?
1957年~2012年における米国株のトータルリターンナンバーワンが、フィリップモリスでした。
21世紀でも同じ結果となるのでしょうか?
たばこ株のビジネスモデルが利益を生みやすく、リターンが優れていたことは多くの投資家に知れ渡っています。
つまりたばこ銘柄への期待値は高いといえます。
買い注文が入りやすく、株価が上がりがち。
本質的価値よりも低い株価がつかなくなりつつあるタバコ銘柄。
投資家からの期待が高いたばこ銘柄が、今後も高いリターンをたたき出すとはいいがたいです。
しかしながら配当金はどうでしょうか?
安定かつ潤沢なキャッシュマシンと化しているタバコ銘柄。
今後も配当金を出し、さらには増配してくれる可能性は高いです。
インカム狙いの投資家には、たばこ銘柄は注目され続けると思います。
配当金をKPIとしている私はもちろん、たばこ銘柄は注視していきます。
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