たばこ業界での売上高世界ランキング・マーケットシェアを調べてみました。
タバコというのは常習性があります。
継続せざるを得ない状況であるから、たばこを売る側は儲かるわけです。
その依存性は販売側には甘い蜜、各国でたばこの専売制がとられています。
1985年までは日本でも、たばこは専売制でした。
本記事では、たばこの世界情勢、メーカーの世界ランキング・マーケットシェアを紹介します。
たばこ・シガー売上量・売上高推移(世界編)
このレポートでは、下記のように述べられています。
- 2015年のたばこ小売り売上高は、698億5,147億ドルであった。
- 2015年には、5.5兆本以上のタバコが世界10億人の喫煙家に届けられた。
- 2000年から2015年までに、世界のたばこ販売量が増加し、小売り売上高は98.8%上昇した。
- 業界アナリストは、今後5年間にグローバル たばこ業界は成長を続けると予想している。
- 小売り売上高は 37.3%の上昇と予想されるが、グローバル販売数量は4.8%減少する見込み。
たばこの売上数量は減少することが予想されているのです。
つづいては地域別のたばこシェアを見ていきましょう。
たばこマーケットシェア(世界・地域別) 2005年 vs 2015年
Source: Euromonitor International, 2015
世界の愛煙家の80%が、中・低所得国に居住しているといわれています。
そしてマーケットシェアはアジア・パシフィックの伸びが顕著です。
エリア | 2005年 | 2015年 |
アジア・パシフィック | 54% | 65% |
オーストラリア | 0% | 0% |
東欧 | 14% | 10% |
ラテンアメリカ | 5% | 4% |
中東・アフリカ | 7% | 7% |
北米 | 8% | 5% |
西欧 | 12% | 9% |
ちなみに世界最大のタバコ市場は中国です。
中国のタバコ市場は圧倒的なシェアをほこります。
したがって中国のタバコメーカーが世界一のタバコ企業となるわけです。
しかしながらその中国でさえ2015年に、たばこの販売数量は3%減少している事は注目しておきたいですね。
たばこメーカーの世界ランキング
Statistaより
タバコ市場世界ランキング第1位は、中国の国営企業である中国煙草総公司。
たばこ業界で44%ものマーケットシェアを有するのです。
第2位フィリップ・モリスの3倍のシェアですよ。
この中国煙草総公司は、売上の99%を中国内で稼いでいます。
国別の市場規模が中国がダントツNo.1であり、国有企業である中国煙草総公司が企業別シェアでもぶっちぎりNo.1であるというわけ。
たばこメーカーの世界ランキング・マーケットシェアみて思うこと
フィリップモリスの歴史を見ると、1957~2012年の年率リターンは19.47%でした。
過去に答えを求めれば
などに投資をする事は将来リターンが保証されているといえます。
しかしながら必ずしも過去が将来を約束するわけではありません。
50年前を想像すると、たばこ株がこれほどまでに高リターンを得られるであろうことは多くの人は考えなかったはずです。
だからこそフィリップ・モリス株が高リターンを達成したわけですね。
フィリップモリスの50年前
- 周りからの期待度が低い
- でも収益は出し続ける
今現在、たばこ銘柄への投資では高リターンを期待する人が多いです。
そうなると未来の結果は、過去とは異なる可能性も考えられます。
とはいえ、今後もこれまで同様に規制に守られ愛煙家がいる限り、巨大なキャッシュフローを生み続けてくれるはず。
たばこ市場のFactを振り返りましょう。
- 販売数量が世界的に減少する斜陽産業
- 値上げにより、販売額は増加している
- 潤沢なキャッシュフロー
今後、たばこは値上がりし続けると思います。
喫煙者には厳しい時代が続きそうですね。
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