米国株の配当金;景気後退局面での減配は回復までに何年かかるのか?

スポンサーリンク
スポンサーリンク

米国株投資における配当金のヒストリーを学んでいきます。

歴史は繰り返さないが、韻を踏む。

本記事では、

  • アメリカ株式市場S&P500の配当金推移
  • 減配した際、配当金が回復するまでに何年かかっていたのか

について記録していきます。

スポンサーリンク

米国株投資での暴落・景気後退;S&P500の配当金推移

S&P 500 Dividend_2019

S&P 500 Dividend_2019

 

S&P500の配当金暴落の歴史

ピーク年最大下落率回復の年回復までの年数
米国株式1930年-46%1955年25年
1966年-24%1990年24年
1990年-4.5%1996年6年
1999年-10%2004年5年
2008年-23%2012年4年

 

S&P500の配当金支払い推移を示しています。

減配時は、持続する傾向がみられますね。

配当金額の回復までの年数は、4~25年と幅がありました。

 

株価が10年単位で続く長期低迷したことはあります。

同じように、一株当たりの配当金額も低迷してきたのです。

インカム投資家は、こうしたデータを知っておきたいですね。

 

スポンサーリンク

米国株:S&P500株価暴落や景気後退時の減配リスクをまとめてみた

S&P500の配当金が複数年にわたり減配したことは5サイクルありました。

配当金暴落の歴史①世界大恐慌、ウォール街大暴落:1920年代後半~1930年代

 

S&P500の年間配当金

  • S&P 500 高 : 15.75ドル(1930年)
  • S&P 500 安 : 8.62ドル(1933年)
  • 下落率    : 46 %
  • 回復までの期間: 25年

 

世界大恐慌がアメリカ市場で最大にして最長期間のリセッションです。

景気回復までには約3年の期間を要しました。

 

株価も配当金も、ピークに戻るまでに四半世紀かかりました。

  • 1954年;株価が次のピークに回復
  • 1955年;配当金が次のピークに回復

配当金暴落の歴史②キューバ危機→株式の死→オイルショックと受難の10年間、1960年代後半~1970年代

S&P500の年間配当金

  • S&P 500 高 : 22.57ドル(1966年)
  • S&P 500 安 : 17.15ドル(1975年)
  • 下落率    : 24 %
  • 回復までの期間: 23年

 

1961年4月のビッグス湾事件(第一次キューバ危機)・1962年の第二次キューバ危機により、一時的なベアマーケットさらには冷たい戦争(冷戦)を経験したのでした。

その後、米国経済拡大が続きましたが、6%を超えるインフレが襲ってきました。

ベトナム戦争やオイルショックと時期が重なります。

 

1970年代は、株式の死と呼ばれる長期停滞が発生し、配当金もまた同じ運命をたどったのでした。

 

スポンサーリンク

インカム投資家として、減配リスクにどう立ち向かうか

1990年代以降におけるS&P500配当金は、減配したとしても数年でピークに回復してきました。

コロナショックでは、世界経済が凍結しており、支払い配当金は減額されると予想できます。

インカム投資家は、過去の配当金動向を確認しつつ、将来受け取るインカムを増やしていきたいですね。

 

配当金を増やし続けるためにはどうすればよいでしょうか?

 

配当金額 = 保有株数 × 一株当たりの配当金(DPS)

の式をもとに検討すれば

株式市場全体の増配が期待できないときの対策

  1. 保有株数を増やす
  2. 配当利回りが高い銘柄に乗り換える
  3. 増配が期待できる銘柄に乗り換える
  4. 株式以外の方法でインカムを増やす

 

私は保有株数を増やすことを選択していきます。

以上、「米国株の配当金;景気後退局面での減配は回復までに何年かかるのか?」でした。

 

関連記事の紹介

株価暴落を経て、個人投資家がどういったことを感じているのかを知ることは次に生かせますね

株価暴落時の個人投資家の対応は? リーマンショックを忘れない
金融危機の際、個人投資家はどのような心理で、どういった行動をとったのでしょうか。 私は、「株価暴落の怖さとは、長期投資で得たリターンと自信を一気に失うこと」だと想定しています。 逆に言えばリーマンショックを乗り越え、いまでも株式...

 

トータルリターンに占める配当金の割合は80%を超えています

【米国株の配当金】トータルリターンに占める割合は何%?
米国株のトータルリターンには、配当金が大きく寄与してきた S&P500では、投資収益の82%を配当金が占めていました。 株式投資のリターンは、キャピタルゲインとインカムゲインに分けられます。 値上がり益と、配当...

 

連続増配銘柄であっても、リーマンショック時には3割の会社が増配ストップしました

【米国株】連続増配銘柄が株価大暴落のときに増配をやめる割合
米国株の連続増配銘柄が、配当金を増やせなくなるリスク 米国株ではリーマンショック時に、 25年以上連続増配銘柄の約3割 が配当金の増額を中止しました。 配当王や配当貴族、そして25年以上の連続増配銘柄だとしても、...

コメント

タイトルとURLをコピーしました