米国株投資では、ヘルスケアセクターのリターンが顕著に高かった。
ジェレミー・シーゲル教授の「株式投資の未来」にて、ヘルスケアセクター投資が第一だったと証明されている。
今後の米国株、ヘルスケアセクターの見通しはどうなのだろうか?
先進国の医療費削減政策により、その成長率は鈍化すると予測されている。
しかしながら米国株式市場の優位性は変わらない。
本記事では、医薬品開発・治験数の国別ランキングを比較していく。
結果、ヘルスケアセクター投資なら米国株式市場だと再確認できるだろう。
治験数からみる米国株市場の優位性
多くの国において、自国で実施する薬剤開発は重要な役割を占める。
なぜなら臨床試験結果が、医薬品の承認に繋がるからだ。
したがいヘルスケアセクターでは、治験が実施されているかどうかが鍵となる。
医薬品開発状況は、10年以内のヘルスケアセクター投資の予測材料となりうる。
だから投資家から注目される情報なのだ。
ということで、米国で実施されている治験数と、その他国を比較してみた。
国別の医薬品開発(治験数)を比較
2019年における医薬品開発数は、米国が最多となっている。
つまり今後もアメリカ市場がヘルスケアセクター投資の中心だといえる。
薬剤開発数は、5年後の医薬品承認数のベンチマークとなりうるからだ。
現在の医薬品市場シェアNo.1はアメリカ。
その状況は、2020年代も不変だと容易に想像できる。
だとすれば、ヘルスケアセクター投資では米国株を選択することが正解となるのだと思う。
医薬品市場の国別ランキングトップ3(2017年)
- 米国;40.7%
- 中国;10.7%
- 日本;7.4%
国別の治験実施数ランキング(2018年)
国名 | 医薬品開発数 |
米国 | 2,945 |
中国 | 1,969 |
ドイツ | 644 |
英国 | 642 |
スペイン | 579 |
カナダ | 568 |
日本 | 562 |
フランス | 552 |
オーストラリア | 493 |
イタリア | 449 |
ヘルスケアセクター投資なら米国株;成長率の鈍化には要注意
地域・国名 | 医薬品市場の成長率 | |
2014年~2018年 | 2019年~2023年 | |
米国 | 7.2% | 4~7% |
世界 | 6.3% | 3~6% |
日本 | 1.0% | ⊸3~0% |
医薬品市場の成長率は鈍化すると予測されている。
先進諸国の医療費抑制が主な原因だ。
日本における社会保障品の伸び率をみれば、納得できる。
とはいえ製薬市場はまだまだ伸びていく。
だからヘルスケアセクター投資には期待できるはずだ。
その中でも、米国株の優位性は変わらない。
ということで私は、米国株投資の中でもヘルスケアセクターを重要視していきたい。
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