米国株のセクター別ETFを比べた結果(バンガード社)
セクター | ティッカー | 純資産総額($ B) | トータルリターン(5年) | トータルリターン(10年) | 分配金利回り(TTM) |
米国情報技術セクター | VGT | 21.0 | 20.4 | 19.75 | 1.18 |
米国ヘルスケア・セクター | VHT | 10.8 | 12.38 | 16.74 | 1.7 |
米国金融セクター | VFH | 7.8 | 11.5 | 14.04 | 2.29 |
米国生活必需品セクター | VDC | 5.2 | 8.45 | 13.3 | 2.66 |
米国エネルギー・セクター | VPU | 4.5 | 11 | 13.03 | 3.02 |
米国資本財・サービス・セクター | VDE | 4.2 | -3.77 | 5.71 | 2.97 |
米国公益事業セクター | VIS | 3.7 | 10.24 | 16.32 | 1.78 |
米国一般消費財・サービス・セクター | VCR | 3.0 | 13.6 | 19.68 | 1.21 |
米国素材セクター | VAW | 2.5 | 6.53 | 12.54 | 1.99 |
米国通信サービス・セクター | VOX | 1.6 | 4.22 | 9.75 | 1.7 |
バンガード社の米国株セクターETFを比べた結果、
- 純資産額は情報技術セクターがNo.1
- トータルリターンも、情報技術セクターがトップ
- 分配金利回りは、エネルギーセクター
本記事では、2019年4月時点での米国株セクター別ETFの状況を記録していく。
米国株セクター別ETFの比較(バンガード社)
純資産額を比べると、情報技術セクターがランキングトップ
バンガード社のセクターETFは、いずれも2004年設定である。
なので純資産額を比べた結果に、運用期間の差による影響は少ない。
米国株セクターETFのトップ1.2は、情報技術セクター、ヘルスケアセクターであった。
このデータは、S&P500のセクター構成比率と大きな差はない。
あえてバンガード社ETFの純資産額と、S&P500のセクター構成比率の違いをみつけると
- 情報技術セクターETFの人気は高い
- 公営事業セクターのETFの人気は高そう
- 一般消費財・サービス・セクターETFの人気は高そう
セクターETFの純資産総額ランキング
セクター | ティッカー | 純資産総額($ B) |
米国情報技術セクター | VGT | 21.0 |
米国ヘルスケア・セクター | VHT | 10.8 |
米国金融セクター | VFH | 7.8 |
米国生活必需品セクター | VDC | 5.2 |
米国エネルギー・セクター | VPU | 4.5 |
米国資本財・サービス・セクター | VDE | 4.2 |
米国公益事業セクター | VIS | 3.7 |
米国一般消費財・サービス・セクター | VCR | 3.0 |
米国素材セクター | VAW | 2.5 |
米国通信サービス・セクター | VOX | 1.6 |
トータルリターン比較でも、情報技術セクターがランキングトップ
上表は、米国株ETFのトータルリターンをモーニングスター社サイトで比較した結果。
10年リターンを比べると、情報技術と一般消費財・サービスセクターがトップ1.2。
一般消費財セクターはリターン良好ではあったが、セクターETFの運用残高はそれほど大きくない。
一方の情報技術セクターはリターンも運用残高も優れた結果であった。
情報技術セクターの人気が高いことを示唆している。
セクターETFのトータルリターンランキング
セクター | ティッカー | トータルリターン(5年) | トータルリターン(10年) |
米国情報技術セクター | VGT | 20.4 | 19.75 |
米国一般消費財・サービス・セクター | VCR | 13.6 | 19.68 |
米国ヘルスケア・セクター | VHT | 12.38 | 16.74 |
米国公益事業セクター | VIS | 10.24 | 16.32 |
米国金融セクター | VFH | 11.5 | 14.04 |
米国生活必需品セクター | VDC | 8.45 | 13.3 |
米国エネルギー・セクター | VPU | 11 | 13.03 |
米国素材セクター | VAW | 6.53 | 12.54 |
米国通信サービス・セクター | VOX | 4.22 | 9.75 |
米国資本財・サービス・セクター | VDE | -3.77 | 5.71 |
分配金利回りが高いのは、エネルギーセクター
ETFには分配金が存在する。
税法によって決算期間中に発生した利子や配当などの収益から信託報酬などの費用を差し引いた全額を分配することになっているからだ。
2019年4月時点では、エネルギーセクターETFの分配金利回りが最高であった。
ちなみに、米国株ETFの分配金推移を調べるにはこちらが便利なので要参照。
セクターETFの分配金利回りランキング
セクター | ティッカー | 分配金利回り(TTM) |
米国エネルギー・セクター | VPU | 3.02 |
米国資本財・サービス・セクター | VDE | 2.97 |
米国生活必需品セクター | VDC | 2.66 |
米国金融セクター | VFH | 2.29 |
米国素材セクター | VAW | 1.99 |
米国公益事業セクター | VIS | 1.78 |
米国ヘルスケア・セクター | VHT | 1.7 |
米国通信サービス・セクター | VOX | 1.7 |
米国一般消費財・サービス・セクター | VCR | 1.21 |
米国情報技術セクター | VGT | 1.18 |
セクターローテーションを気にするなら、米国株セクターETFはおすすめ
セクターローテーションは、株式投資において、景気や相場の動向を把握した上で、各局面ごとに、有望な業種セクター(銘柄群)に投資対象を切り替えていくことで、常に高いパフォーマンスを得ようとする投資戦略(運用手法)をいいます。
また、セクターとは、銘柄が持つ様々な属性のうち、何かある特定の属性に着目して分類したもので、各局面ごとで高い投資成果を達成する銘柄群には一定のパターンがあるそうです。
金融経済用語集より
米国株投資をしていて、セクターローテーションが気になったらETFをトッピングしてみ良さそうだ。
そう感じたので、セクターETFの概要をスナップショットで記録しておいた。
以上、「米国株セクターETF10銘柄の純資産額、リターン、分配金を比較【2019年4月】」でした。
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