米国人の世帯年収って気になりませんか?
アメリカの世帯年収推移をみると、経済回復とともに上昇しています。
他方で日本人の年収が下がり続けているのが実情。
日米の経済格差が広がっていると感じますね。
だからこそ米国の世帯年収を知りたくなるのです。
そこで本記事では、
- アメリカの世帯年収推移
- 世帯年収1,000万円以上の割合
を紹介します。
アメリカの世帯年収、中央値の推移
上グラフは、米国の世帯年収推移(中央値)を示しています。
2016年時点の世帯年収は、6万ドルを超えました。
1ドル110円だとすると、年収660万円が中央値ということです。
直近10年では、2012年をボトムにして右肩上がりの推移となっています。
2007年~2008年にかけての金融危機から米国経済は立ち直っているということ。
その結果、一般世帯の年収も上昇していると推察できます。
日本では年収1,000万円がひとつのメルクマールとされます。
そこで、世帯年収1,000万円以上の割合は、米国ではどの程度なのかをチェックしてみましょう。
アメリカの世帯年収推移(5年毎)
観察日 | 世帯年収中央値 |
1986-01-01 | 53,309 |
1991-01-01 | 53,025 |
1996-01-01 | 55,394 |
2001-01-01 | 58,609 |
2006-01-01 | 58,746 |
2011-01-01 | 54,673 |
2016-01-01 | 60,309 |
アメリカ人の年収分布、世帯年収1000万円の割合は?

引用:Statista
こちらは、Stasistaから引用した、アメリカの世帯年収の分布です。
29.2%の世帯が、年収10万ドル(約1,100万円)を超えていました。
約3割の家庭では、世帯年収1,000万円を稼いでいるのです。
尚、米国市民の中で最も多い世帯収入は5万~74,999ドルの層であり、その割合は16.7%でした。
日米で世帯年収を比較したら、やはりアメリカの方が高年収であると言わざるを得ません。
米国の世帯収入は、経済状況と傾向を知るのに役立つ
世帯収入は、米国経済状況を反映しています。
ですからアメリカの家計収入の推移をみえると、景気状況をうかがい知ることができるはず。
つまり2016年まで、米国経済は絶好調であったということです。
一方で2009年のリセッション後に、アメリカの家計所得の分布は格差が拡大しています。
とくに所得格差は大都市圏で顕著でした。
世帯年収の平均や中央値を見ただけでは分かりにくいですが、2000年~2010年の間に米国の貧困率は増加していることが分かっています。
しかし近年、米国人口の貧困層は減少傾向。
2017年には貧困率が12.3%となったのです。
ところが世帯年収が1.5万ドル未満の層は、10.7%です。
つまり10世帯に1世帯は、世帯年収150万円に満たないのです。
米国経済は成長しており、世界一の経済大国。
しかし貧富の差は常に存在していることは忘れてはいけません。
高年収だからといって幸せになるわけではない。それでもある程度の収入は必要だろう

人生に対する満足感を得るための収入(地域別)
高年収だからといって必ずしも満足感に繋がるわけではありません。
しかし幸福感を得るためには、ある程度のお金が必要だともいえます。
こうした結果が、米国の研究から分かっています。
- 人生に対する満足感を得るためには、9万5,000ドル(約1,020万円)
- この金額は、1人当たりの収入である
- そして地域差がある
つまり米国人の世帯年収が高いからといって、日本人より幸せだとはいえないのです。
といいつつ、米国の世帯年収の高さを知り、びっくりしたのでした。
以上、「アメリカの平均年収の推移と、世帯年収分布」をおおくりしました。
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