VXUSはバンガード社の人気ETFのひとつです。
人気があるETFといっても米国内での話となります。
なぜならVXUSは、米国を除く世界の株式市場をカバーするETFだから。
本記事ではVXUS、バンガード・トータル・インター・ナショナル・ストック(除く米国)ETFを紹介します。
VXUSは、米国を除く世界の株式市場の98%をカバー
ティッカー | VXUS(2017年末) |
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名称 | バンガード・トータル・インター・ナショナル・ストック(除く米国)ETF |
ベンチマーク | FTSE Global All Cap exUS |
特色 | 米国を除く世界の株式市場の98%をカバーする指数に連動。6,000銘柄以上を保有する。 |
信託報酬 | 0.11% |
設定日 | 2011年1月 |
純資産総額 | 106.54億米ドル |
5年トータルリターン | 6.95%/年 |
分配金支払い月 | 3月・6月・9月・12月 |
分配利回り | 2.7% |
10年増配率 | N/A |
世界分散といえば日本ではVTが人気ETFです。
そのVTと同じくらいの純資産総額をもつのがVXUS。
VXUSの概要
VXUSの国別構成比率
VXUSは米国を除く世界分散ETFです。
米国市場の次に大きいマーケットはどこでしょうか?
日本市場ですね。
したがって米国を除くETFであるVXUSの国別構成比率No.1は日本なのです。
VXUSの組入れ銘柄比率
VXUSは世界分散ETFであり保有銘柄数は6,000を超えます。
上位10銘柄を足しても構成比率10%にも満たないわけです。
目を見張る分散効果を有するETFですね。
VXUSの株価チャートをSPYと比較
赤:VXUS 水色:SPY(S&P500)
上図はVXUS設定後、2011~2018年3月末までの株価チャートです。
S&P500に連動するSPYは順調に株価上昇しています。
一方のVXUSは、、、
リーマンショック以降の株価上昇局面は、米国市場中心であったことの証左です。
ただし未来はわからない。
米国市場以外の株価が堅調となり、VXUSのようなETFへの投資が有効となるかもしれないです。
参考>>>長期投資の期間とはいったい何年なのか?
VXUSの株価チャート 直近10カ月
VXUSの分配金推移
VXUSは設定が2011年と、比較的新しいETFです。
配当金(分配金)の年次推移を長く見ることはできません。
とはいえ直近6年間の分配金はフラットな様相を見せています。
VXUSでは分配金の上昇、増配への期待は持たない方がよさそうですね。
VXUSの分配金増減率
上表はVXUSの分配金、年次増配率推移をしめしています。
分配金が満額支払いされた2012年を起点にして、2013年以降のデータを掲載しています。
チャイナショックのあった2015年にVXUSは20%を超える減配をしているとわかります。
インカム狙いの投資家が分散投資をする際には、米国市場をメインにした方がよさそうです。
VXUSの分配金、年別増配率
西暦 | 分配金 | 増配率 |
2012年 | 1.393 | N/A |
2013年 | 1.412 | 1.4% |
2014年 | 1.645 | 16.5% |
2015年 | 1.276 | -22.4% |
2016年 | 1.344 | 5.3% |
2017年 | 1.553 | 15.6% |
VXUSへの私見:世界分散もいいけど、、、
分散投資を簡単に実現できるメリットがあるのがETF。
せっかくETFに投資するなら、構成銘柄数が多い方が良いでしょう。
そういった意味では、保有銘柄が6,000をこえるVXUSは魅力があります。
とはいえ世界最大市場である米国を除くわけにはいきません。
もし世界分散をしたいと思った場合、VXUSだけではなく米国市場を対象としたETFをあわせて持っておく必要がでてきます。
つまり米国株ばかり持っている人におすすめ出来るETFということですね。
以上、VXUS:バンガード・トータル・インター・ナショナル・ストック(除く米国)ETFの紹介でした。
参考>>>米国株(アメリカ株)の買い方と注意点をマネックス証券画面で解説
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