会社員をしながら投資をしている、そんなあなたに朗報です。
サラリーマンとしてのスキルだけではなく、投資家としてのスキルアップに役立つ情報があるのです。
それがニューウェルの三角形。
成人発達理論による能力の成長 ダイナミックスキル理論の実践的活用法を参考図書に、一挙両得な兼業投資かのスキル向上方法について考察してみました。
それではいってみましょう。
兼業投資家のスキルアップに有用なフレームワーク;ニューウェルの三角形とは?
ニューウェルの三角形とは、人・環境・課題の制約条件を考慮に入れ、それぞれの相互作用をもとに能力開発を行うことを可能にするモデルです。
人・環境・課題の制約条件は、それぞれ、その人がもっている能力・スキルの種類とレベル、環境という状況の性質、課題の種類とレベルを示してます。
ニューウェルの三角形は、多くの条件下にて有用なフレームワーク。
ですからサラリーマンとしても、個人投資家としても、スキルアップを図る際に役立つというわけです。
ここからは、会社員、投資スキルのそれぞれのケースを例示していきます
会社員のスキルアップにニューウェルの三角形を活用するケース
ニューウェルの三角形では、条件設定を以下のステップで実施することが推奨されています。
- 人に関する制約条件の特定
- スキルを高めるための課題の種類とレベルの設定
- 環境設定
本ブログ記事では、「2週間後に、会社員が社長や経営者層に向けてプレゼンテーションをする能力」を高めるためのトレーニングを仮定しましょう。
人に関する制約条件の特定
はじめに、2週間後に控える社長向けのプレゼンテーションを成功させるために求められるスキルを同定します。
プレゼンテーションの目的は、聴き手に理解、共感され、望む行動をとってもらうこと。
まずはプレゼンテーション成功に必要な、以下の現状を書籍や他人からのフィードバック、自らのビデオ撮影などの方法で把握をします。
- 事前準備の方法(目的設定から聴き手分析まで)
- 資料作成方法
- 実演時の留意点
つまり、目的達成のために必要なスキルのうち、何が不足しているのか、現状と課題を抽出するのです。
課題の種類とレベルの設定
「課題」についての制約条件とは、課題の種類と難易度のことです。
例えば、会議では紙の資料を使って進めるという課題があるとき、プロジェクターなどの使用が制限されることから、必要なプレゼン能力が変わってくるということです。
その他にも
- 言語は? 日本語なのか英語なのか、それ以外なのか
- 参加者は? 社長や経営者層だけなのか、チームメンバーや味方はいるのか
- スタイルは? 円卓なのか、スクール形式なのか、動きながらのプレゼンは可能なのか
など、多くの課題が見つかるはずです。
もし英語の語彙力が不足しているならば、関連する単語を覚えていきます。
プレゼン内容の周辺知識が不足しているならば、チームメンバーにサポートを依頼するか、バックアップスライドを多めに用意しておきます。
ワイヤレスUSBリモコンが使えるならば、アニメーションをつかったスライドが使いやすいです。
こうしてプレゼンテーションに関する課題と、求められるレベルを設定してきます。
結果、高めるべき能力が明確化され、次の行動がとりやすくなります。
スキルアップをするための環境設定
仮に課題を1人で解決することが難しい場合、他人の支援を受ける環境を整えることが必要です。
社内外にプレゼンテーションスキル向上の学習コースがあることでしょう。
自分の能力と、課題に求められるスキルに応じ、適切なサービスを選んでいくのです。
こうして、プレゼンテーション能力アップに繋げていきます。
このような人・課題・環境の制約設定は、投資や資産運用にも当てはめることができます。
だからニューウェルの三角形などのフレームワークは便利なのですよね。
でもあまり踊らさらないよう気をつけないとね。
投資の技術向上に、ニューウェルの三角形を使った場合
ニューウェルの三角形を参考にすると、運用目的と前提条件の設定が大切だと気がつくことでしょう。
たとえば上図はバンガード社HPを参照した、私の2019年版の運用目的。
目的や前提条件・制約を設定した上で、以下のプロセスをふみました。
- いつの時点で
- 何のために
- いくら必要か
- そのためには、どう行動するのか
会社員のスキルアップ時と同じステップだと思いませんか?
つまり、まず人・課題・環境を設定し、投資をする目的に到達できないような場合には、どのスキルを向上させるのかを同定します。
資産形成 = 投資元本 × 運用利回り +(収入-支出)の公式から、以下4つのいずれかに該当するはず。
- 投資元本を増やすためのスキル
- 運用利回り向上のための能力
- 収入アップをするためのスキル
- 支出削減をするための能力
換言すれば、投資技術の向上をやみくもに目指すのではなく、必要とされるスキルを自分自身で明らかにするのです。
そのためのステップは、ニューウェルの三角形が参考になりますね。
兼業投資家にとって便利な代物。
- 人に関する制約条件の特定する
- スキルを高めるための課題の種類とレベルの設定する
- 環境設定をし、適切なスキル向上プランを立案・実行する
サラリーマン投資家は、マルチステージ時代で一挙両得を狙おう
サラリーマン投資家は、会社員として学んだスキルを投資に応用することが可能です。
これは兼業投資家だけの特権。
兼業でないと、会社員を経験できないですからね。
いまはマルチステージ時代に突入しつつあります
なので会社員は仕事だけではなく、「仕事 + 教育・学び + 探求」と一挙両得というか一石三鳥を狙ってみても良いのではないでしょうか。
むしろそうすべきでしょう。
会社員という立場を嘆き悲しむのではなく、有効活用する術を模索することが良いと思います。
まとめ;兼業投資家の一石二鳥
ニューウェルの三角形とは、人・環境・課題の制約条件を考慮に入れた能力開発モデルです。
会社員で習得したスキルは、兼業投資家として応用可能なものが多い。
なのでマルチステージ時代を生きるサラリーマンは、「仕事 + 教育・学び + 探求」を意識すると良いですね。
せっかく兼業しているのです。
投資効率を上げるためにも、一挙両得を狙っていきましょう。
これぞ兼業投資家の醍醐味。
以上、「兼業投資家のスキルアップ方法とは?」でした。
ということで、あなたも、自身がもつスキルをその他の何かに生かしてみる方法を探してみてはいかがですか?
本記事の参考図書です↓
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