幸せになるには、収入は高ければ高いほどよいのか? 相関はあるが、、、
収入と幸福感には相関性があります。
しかしその相関係数は0.1~0.2程度。
つまり、年収と幸福感の関連性はあまり強くないのです。
でも普通に考えると、年収は高ければ高いほど良いと思いますよね。
それがちょっと違うんです。
年収が一定額に達すると、それ以上は増えても幸福感が高まるわけではありません。
むしろ人生の満足感が低下することにも繋がりかねない。
だから収入アップばかり追い求めない方が幸せになれます。
そんなこと言っても、私はお金好きですけど。
ということで本記事では、パデュー大学心理学部のAndrew Jebb氏らの研究結果を紹介します。
- 「人生に対する満足感」を得るためには9万5,000ドル(約1,020万円)
- 「感情面での幸福感」を得るためには6万~7万5,000ドル(約640~800万円)
という内容ですよ。
相関係数とは?
2種類のデータの関係を示す指標。
相関係数が正のとき確率変数には正の相関が、負のとき確率変数には負の相関があるといいます。
また相関係数が0のとき確率変数は無相関となります。
人が幸せを感じるために必要な収入額は、約1,020万円
A.Jebb氏は、以下の調査データを分析し、幸福感と年収額の関係を調査しました。
- 実施者 ;ギャラップ社
- 対象国 ;164か国
- 調査人数;170万人
その結果
- 「人生に対する満足感」9万5,000ドル(約1,020万円)
- 「感情面での幸福感」6万~7万5,000ドル(約640~800万円)
の収入が必要だとわかりました。
これは世界平均の数値です。
だから高所得国と低所得者国を比較すると、幸せを感じるための収入は異なります。
どのくらいの差があるか気になりませんか。
続いては、
- 地域別の「人生に対する満足感」を得るための金額
- 人が幸せを感じるために必要な収入の額に上限があるのかどうか
についてデータを見ていきましょう。
満足感や幸福感を得るために必要な収入額は、地域間差がある! 高所得国では、より高い年収が必要
幸福度を高めるために必要な年収は、地域毎に異なります。
物価が違うのですから当然です。
また、「人生に対する満足感」とは、「自分が立てた目標や他人との比較において、自身の人生に満足しているかどうかの感覚」であることも、地域差がある理由と思われます。
つまり高所得国では、他者と比較しながら自分の人生が幸せかどうかを判断している可能性があるということです。
さらに、この金額はあくまでも1人あたりの収入であって、世帯収入ではないことに注意が必要。
ですから、家族持ちでは、より多くの世帯年収が必要となると思われます。
まとめると、
- 人生に対する満足感を得るためには、9万5,000ドル(約1,020万円)
- この金額は、1人当たりの収入である
- そして地域差がある
ということです。
収入が幸福感を得られる高さに達すると、それ以上年収が増えた場合は逆に幸せ感が低下する
収入が高ければ高いほど、幸せになれるのか?
決してそうではありません。
むしろ年収が適正値を超えた場合、満足感や幸福感は低下します。
なぜ収入が一定額を超えると、幸福感は下がるのでしょうか。
理想とする年収を達成すると、さらなる欲望に気をやむことになったり、他者との比較に気をとられたりするのかもしれません。
なので年収が上がってきたら、他人と比較することは避けた方が良いですね。
足るを知る。
こうした言葉が思い浮かびます。
といいつつ幸福感MAX狙いとなれば、一人1000万前後の収入が必要。
決して低いわけではありませんね。
とにかく収入額が一定レベルに到達したら、お金を目標とするのではなく、自分や他人が望んでいることに意識を振り向けることがよいでしょう。
「収入がいくらになると、幸福度が高まるのか」を知ってどうするか?
人生の満足度をあげるためには、①収入、②人間関係、③時間 が重要だという研究結果があります。
つまりお金だけでは十分に幸福を感じることは出来ないということ。
といいつつも収入と幸福感の間には、弱い相関性があることも事実。
なのでお金がなくても幸せになれる、とは言い切れません。
こうしたデータをもとに、私は年収アップを狙いつつ、
- 家族・友人との良好な関係維持する
- 余暇の過ごし方を練り、時間に対してせかせかしない
を狙っていきます。
あとは、どんな状況でも「自分はハッピーだ」って思っていればいいですね。
結局はこれが一番かな。
以上、「年収いくらが幸せか? 収入と幸福度の相関」でした。
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