米国配当貴族銘柄であるアッヴィ【ABBV】が株主還元プログラムを発表。
アッヴィの売上の大部分を占めるヒュミラのパテントクリフが回避できたことが大きいと思われます。
アッヴィの株主還元プログラム
- 35%の増配
- 100億ドルの自社株買い
AbbVie declares $0.96 dividend $ABBV https://t.co/iZK9MIW8XE
— はちどう@アメリカ株ブログ (@8do9do) 2018年2月16日
アッヴィ【ABBV】の配当金推移
配当金支払い日 | 配当金額 |
2018/5/15 | $0.96 |
2018/2/15 | $0.71 |
2017/11/15 | $0.64 |
2017/8/15 | $0.64 |
2017/5/15 | $0.64 |
2017/2/15 | $0.64 |
2016/11/15 | $0.57 |
2016/8/15 | $0.57 |
2016/5/16 | $0.57 |
2016/2/16 | $0.57 |
2015/11/16 | $0.51 |
2015/8/14 | $0.51 |
2015/5/15 | $0.51 |
2015/2/13 | $0.49 |
2014/11/17 | $0.42 |
2014/8/15 | $0.42 |
2014/5/15 | $0.42 |
2014/2/14 | $0.40 |
2013/11/15 | $0.40 |
2013/8/15 | $0.40 |
2013/5/15 | $0.40 |
2013/2/15 | $0.40 |
赤字は増配したときを示しています。
アッヴィ【ABBV】のプレスリリースにあるように、2018年5月の配当金は2013年と比較して140%も増えています。
つまり5年間で配当金が2.4倍にもなっているのです。
アッヴィの配当金
- 2013年:0.4ドル/四半期
- 2018年:0.96ドル/四半期
アッヴィ【ABBV】の増配時期はいつか?
アッヴィが増配するのはいつなのか?
通常は2月に増配をしますが、5月の配当金支払い分でも追加で増配をするときがあります。
2018年は2月・5月の支払い分で配当金を増やしています。
年に一度だけではなく複数回の増配をしているのですね。
アッヴィが増配した時期
- 2014年5月
- 2015年2月
- 2015年5月
- 2016年2月
- 2017年2月
- 2018年2月
- 2018年5月
アッヴィ【ABBV】が所属する米国株配当貴族インデックスとは
連続増配株にはふたつの敬称があります。
配当王と配当貴族です。
配当王とは50年連続増配を成し遂げた銘柄。
一方で配当貴族になるためには連続増配年数だけでは不十分。
配当貴族にはより厳格な基準が設けられているのです。
米国株配当貴族のクライテリア
- S&P500の構成銘柄である
- 25年以上連続増配を達成している
- 一定以上のサイズと流動性を保っている
アッヴィ【ABBV】はアボットから2013年に分社化しました。
つまりアッヴィとしては2013年以降の連続増配年数しかカウントされません。
しかしながらスピンオフ前の時代からの増配年数が考慮されます。
その結果アッヴィ、アボットともに配当貴族銘柄として名を連ねています。
今後も配当金を増やし続けてほしいものです。
アッヴィ【ABBV】の平均配当利回り
最後に2018年2月17日時点でのアッヴィ【ABBV】の株主還元状況を見ておきましょう。
アッヴィの株主還元率5年平均
- 配当利回り:3.02%
- 自社株買い:3.72%
アボットラボラトリーズからの分社化以降、アッヴィは積極的に株主還元をしています。
直近5年での平均配当利回り、自社株買いはそれぞれ3%を超えています。
とはいえアッヴィには、アダリムマブ(ヒュミラ)のパテント切れによって売上を大きく失う可能性がありました。
なので株価低迷、配当利回り4%以上という時代が続いていました。
しかし特許切れ後のバイオシミラー参入問題は先延ばしされたのです。
つまりアッヴィのキャッシュフローはひとまず安泰だといえます。
その結果、大きな株主還元がアナウンスされたといえるでしょう。
株主還元プログラムを一時のもので終わりにせず、今後も長期にわたって配当金を増やし続けてほしいものです。
ちなみに私はアッヴィ【ABBV】を150株保有中。
四半期毎の配当金が増えることになります。
- 増配前:106.5ドル/四半期
- 増配後:138.24ドル/四半期
ABBVを購入した時から株価は倍近くになっています。
含み益はたっぷり。
しかしながら35%の増配ニュースはそれ以上に嬉しいニュースでした。
金額にしてみたら株価上昇の方が圧倒的に大きいのですけどね。
配当金投資はなかなかに矛盾を秘めた投資方法なのかもしれません。
とはいえこれからも配当成長投資を続け、配当金の極大化を目指していきますよ。
>>アッヴィ【ABBV】ヒュミラ特許切れリスクをみて思う3つのこと
【参考:米国株マイポートフォリオ】
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