楽天VTIという投資信託が熱いです。
米国ETFで超絶おすすめと言われるのがVTIですね。
モーニングスター社や各種金融機関、さらには個人投資家からの注目度が高いETFです。
バンガード社の売れ筋商品であるトータル・ストック・マーケットETFが、投資信託で買えるようになりました。
通称、楽天VTI。
楽天・全米株式インデックス・ファンドの登場です。
とはいえ楽天VTIは、米国株ETFのVTIを買うだけの投資信託です。
しかしながら中間マージンが発生するために、信託報酬などのコストがVTIより高くなっています。
なぜ楽天VTIのコストは本家VTIより高いのか?
報酬を比べてみました。
VTI以外の低コストおすすめETFはこちら
楽天VTIと本家VTIの信託報酬の中身
楽天VTIの中間マージンをどの会社が受け取っているかは下記のように開示されています。
- 0.054%:楽天投信投資顧問株式会社(委託会社)
- 0.054%:マネックス証券、SBI証券 、楽天証券など(販売会社)
- 0.0216%:三井住友信託銀行株式会社(受託会社)
- 0.04%:バンガード社(VTI)
米国株ETFであるVTIより楽天VTIのコストが高い理由がわかります。
楽天・全米株式インデックス・ファンドの信託報酬をもうすこし掘り下げてみましょう。
楽天VTI(楽天・全米株式インデックスファンド)の仕組み
インデックスファンドへの積立投資は簡単な手順で設定可能です。
細かい内容の理解は不要。
楽天VTIのマザーファンドとかベビーファンドがどうなっているのかは、専門家に任せておきましょう。
ここで大切なのは、楽天VTIというファンドはマザーファンドを通して米国ETFのVTIに投資をしていることです。
楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)の関連会社
この図を見ると、投資家(受益者)からマザーファンドへの距離が遠いと感じます。
- マザーファンド
- ファンド
- 委託会社・受託会社
- 販売会社
といった中間業者が存在するのです。
これらの企業が運用管理費用(信託報酬)という名のコストを個人投資家に要求しているわけです。
ゼロコンマ数%の世界ですので許容範囲だとは思います。
楽天VTI(楽天・全米株式インデックスファンド)の信託報酬分担
楽天VTIが本家の米国株ETFを保有している際のコストは、0.04%/年です。
つまり楽天VTIは合計で年0.1696%(税抜0.12%)の信託報酬がかかります。
- 0.054%:楽天投信投資顧問株式会社(委託会社)
- 0.054%:マネックス証券、SBI証券 、楽天証券など(販売会社)
- 0.0216%:三井住友信託銀行株式会社(受託会社)
- 0.04%:バンガード社(VTI)
持っているだけでは楽天VTIの方が高コストだといえます。
しかしながら楽天VTIはノーロードファンドです。つまり売買手数料が無料。
一方のETFは一般的には売買手数料が発生します。
ですので売買についてのコストは、本家VTIよりも楽天VTIの方が有利なわけです。
それでは米国株ETFの売買手数料はどの程度かかるのでしょうか?
VTI 米国ETFの売買手数料は3大ネット証券で横並び
証券会社 | 売買手数料 | 為替手数料 (1ドル両替あたり) |
---|---|---|
SBI証券 | 約定額の0.45% (最低5ドル、最大20ドル) | 0.25円 住信SBIネット銀行で0.04円 |
マネックス証券 | 約定額の0.45% (最低5ドル、最大20ドル) | 0.25円 |
楽天証券 | 約定額の0.45% (最低5ドル、最大20ドル) | 0.25円 |
おすすめ米国ETFであるVTIを日本のネット証券経由で購入する際のコストは
- 売買手数料
- 為替手数料
VTIと楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)のコスト比較
コスト | VTI | 楽天・全米株式インデックスファンド |
---|---|---|
楽天投信投資顧問株式会社 | なし | 0.054% |
マネックス証券、SBI証券 、楽天証券など | なし | 0.054% |
三井住友信託銀行株式会社 | なし | 0.0216% |
バンガード社 | 0.04% | 0.04% |
売買手数料 | 約定額の0.45% | なし |
為替手数料 | 1ドル0.25円 | なし |
VTI(米国ETF)のコスト
- 信託報酬:年間0.04%
- 売買手数料:約定額の0.45%
- 為替手数料:1ドルあたり0.25円
楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)のコスト
- 信託報酬:年間0.1696%
- 売買手数料:なし
- 為替手数料:なし
本家VTIと楽天VTIを比べたら、どっちに投資しても大して変わらない
もうゼロコンマ何パーセントかのコスト差です。
もはや注目して気にするような差ではありません。
好きな方に投資したらいいレベルです。
私は配当金が好きなので、VTIへ主に投資します。
メンドウなのがイヤという人は、楽天VTIの積立投資が良いでしょう。
どちらに投資するにせよ、おすすめできる商品であること間違いなし。
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