ヘルスケアセクターに属しており、配当貴族50銘柄の一つ、高配当代表のアッヴィ【ABBV】を追加購入
61.89ドルで85株。
毎月なるべく購入 & ヘルスケア・生活必需品セクター強化の一環である。
指標
ABBV | |
株価 | 62.09 |
PER | 17.01 |
EPS | 3.65 |
配当 | 4.18 |
配当性向 | 53.1% |
増配年 | 44年/3年 |
増配率(3年) | 12.5% |
増配率(10年) | – |
17年2月25日時点
それなりの水準。
高配当でありかつ連続増配銘柄であることはとても魅力的。
トランプラリーの続く今日この頃、アッヴィ【ABBV】の株価は伸び悩んでいる。
それはヒュミラリスクがあるからだと私は思う。
ヒュミラの影響
医薬品売上高ランキング 2015年においてナンバーワンに輝いている薬剤、それがヒュミラ。
アッヴィの売上の60%以上をヒュミラが稼いでいる。
このヒュミラ、特許が切れてバイオシミラーが近いうちに出る というリスクを持っている。
さらには抗リウマチ薬市場における競合品が、ヒュミラを対象薬とした臨床試験を組んでいる。
なぜならヒュミラが標準薬であるからだ。
そして先日、ついにヒュミラが負けた というデータが発表された。
バリシチニブvsアダリムマブ(ヒュミラ)
RA-BEAM 試験の更に 詳細な結果から、バリシチニブ投与群において、アダリムマブ(ヒュミラR)及びプラ セボ投与群と比較して、関節リウマチ症状の持続的な改善が示される
イーライリリーホームページより
ついにリウマチ領域での覇者、ヒュミラを凌駕する薬剤がイーライリリーより開発された。
どのようなデータなのか、プレスリリースをもうすこし読み進めてみる。
有効性
更なる試験結果から、アダリムマブ投与群【ヒュミラ】と比較してバリシチニブ投与群において、8週時からACR50反応率及びACR70反応率*が高く、 52週まで持続することが示されました。
(*関節リウマチの疾患活動性 を示す複数の項目において、50%及び70%以上の改善を示した患者割合を表す複合スコア)
これらの改善は、12、20、28、32及び40週時において、アダリムマブ投与群と比較して、統計学的に有意でした。
イーライリリーホームページより
イーライリリー社の新薬バリシチニブの有効性は、ヒュミラを統計学的に有意差をもって凌駕している。
リウマチ患者さんにとっては朗報だ。
なにせアダリムマブ(ヒュミラ)は皮下注射薬であるが、バリシチニブは経口薬なのだから。
飲み薬で有効性にも優れている という点は評価されるだろう。
安全性
本試験の詳細な安全性結果によると、24週時までに有害事象により治療を中止した患者さんの割合は プラセボ投与群で3%、バリシチニブ投与群で5%、アダリムマブ投与群で2%でした。
24週時の重篤な 有害事象の発生率は、プラセボ投与群及びバリシチニブ投与群で同等(各5%)であり、アダリムマブ 投与群で低い結果となりました(2%)。
イーライリリーホームページより
安全性は、アダリムマブ(ヒュミラ)の方が良さそう。
あとは医師と患者さんの選択によるだろう。
抗リウマチ薬市場に新しいオプションが加わったことは医学的観点からは素晴らしい事だ。
で、どうする?
アッヴィ【ABBV】はヒュミラに次ぐ利益の柱を複数の新薬によって作ろうとしている。
つまり、ヒュミラの売上の多くを失う事は予想の範囲内なのだ。
しかしながら最近、ヒュミラの有効性を凌駕する薬剤がイーライリリーから開発された。
この試験結果により、ヒュミラの売上減少速度が加速されるかもしれない。
これは一つのリスクとなる。
一方で過去を振り返れば、アボット【ABT】はシーゲル銘柄のNo.2を達成している。
そのアボットからスピンオフしたアッヴィ【ABBV】も、シーゲル銘柄第二位と言って良い。
20世紀後半にも今回同様の厳しい状況はあったであろう。
それでもシーゲル銘柄No.2リターンを成し遂げたのである。
なので、いまの【ABBV】が置かれている厳しい状況を分かった上で、継続保有・買い増し候補としていく。
このように、ある程度のリスクを把握したうえで、今回【ABBV】を追加購入した訳だ。
これからもヘルスケアセクター・生活必需品銘柄を中心に継続的に買い増ししていく。
See you!
*参考:医薬品売上高ランキング 2015
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