マクドナルドは世界中に店舗を有するフランチャイズ制をとっている。
そのマクドナルドが、米国内の店舗数を初めて減少する決定をした。
この機会に、マクドナルドの「店舗数」という事にフォーカスして【MCD】について少し考察してみたい。
日本のマクドナルド店舗数
日本マクドナルドホームページ、決算報告には下記文言が強調されている。
ビジネスリカバリープラン
- よりお客様にフォーカスしたアクション
- 店舗投資の加速
- 地域に特化したビジネスモデル
- コストと資源効率の改善
2の「店舗投資の加速」では、
- 2015年には90%の店舗ではモダンな作りにする事(500店舗改装)
- 131店舗は戦略的閉店
と、うたわれている。
そして国内では2015年は、
- 新店:10-20
- 閉店:190
とされており、今年も日本のマクドナルド店舗数は減少する方針だ。
ちなみに2014年時点で、国内には3093店のマクドナルドが存在している。
では、世界のマクドナルド店舗数はどうであろうか?
世界のマクドナルド店舗数
マクドナルド株に投資をする場合、日本マクドナルドよりは、【MCD】の方がリターンに優れている。
つまり日本はもちろん重要だがマクドナルド全体でどうなのか?という事がより重要だ。
世界のマクドナルド店舗数については、ホームページからデータを取ってきた。
2014年 | 2009年 | |||
全体 | 36258 | 100% | 32478 | 100% |
アメリカ | 14350 | 39.6% | 13980 | 43.0% |
日本 | 3093 | 8.5% | 3714 | 11.4% |
中国 | 2142 | 5.9% | 1137 | 3.5% |
ドイツ | 1477 | 4.1% | 1361 | 4.2% |
カナダ | 1440 | 4.0% | 1425 | 4.4% |
フランス | 1342 | 3.7% | 1161 | 3.6% |
イギリス | 1241 | 3.4% | 1193 | 3.7% |
オーストラリア | 943 | 2.6% | 808 | 2.5% |
イタリア | 510 | 1.4% | 392 | 1.2% |
ロシア | 486 | 1.3% | 244 | 0.8% |
スペイン | 481 | 1.3% | 407 | 1.3% |
フィリピン | 457 | 1.3% | 296 | 0.9% |
台湾 | 414 | 1.1% | 346 | 1.1% |
韓国 | 396 | 1.1% | 239 | 0.7% |
インド | 366 | 1.0% | 179 | 0.6% |
ポーランド | 349 | 1.0% | 236 | 0.7% |
マクドナルドの2015年の方針としては、
- アメリカの店舗数を減らす
- 日本の店舗数も減らす
という事は既にアナウンスされており、私も把握する事が出来た。
マクドナルドの店舗数に対する私見
ここで注目したいのは、2014年の各国が占める店舗数割合が
- 米国:39.6%
- 日本:8.5%
ということ。
この2国でマクドナルドの48.1%を占めるという点だ。
トップ2カ国で店舗数の約半数を占めており、その二カ国が店舗数を減らす予定である。
この事実はマクドナルド株主として重要な情報だ。
店舗数第3位の中国がかなりの勢いで伸びたとしても、上位二カ国の減少分は挽回できないだろう。
一店舗あたりの売上・利益が大幅に伸びない限りは、【MCD】の2015年はやや暗いと私は思ってしまう。
(日本店舗数の割合が2009年:11.4% ⇒ 2014年:8.5% と相対的に低下している事も気になるが…)
マクドナルドのこれまでの歴史(連続増配記録)、ブランド力をどこまで維持できるのかに注目が集まる。
マクドナルドの店舗数のみならず、今後の業績を注視したい。
コメント
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