タバコ銘柄は生活必需品セクターに属しており、過去リターンが優れているとの評判が良い高配当株だ。フィリップモリスやアルトリア・グループ、日本企業のJTに代表されるように、ブルーチップばかりが並ぶ。
タバコであるが、実はその価格の大きな部分を税金が占めている。したがってタバコ関連企業は、国の税収へ大きく貢献しているのだ。
そこで今回は、たばこ税額をしった上で、タバコ銘柄に投資する方法をコラム形式で記録しておく。
たばこメーカーランキング
Statistaより
タバコ銘柄に投資したいと思ったならば、残念ながら中国企業は投資するのが今の日本からでは難しい。
タバコ銘柄の候補は
- フィリップ・モリス PM:アメリカ株
- ブリティッシュ・アメリカン・タバコ BTI:イギリス株
- 日本たばこ・JT:日本株
- アルトリア・グループ MO:アメリカ株
このあたりが師派に入ってくる。
ちなみにタバコの主要マーケットは、アジア・パシフィックである。そして世界最大のたばこメーカーは企業である。中国は巨大なタバコ市場を有しているわけだ。
一方で、欧米をふくむ先進諸国では、タバコはあまり良く思われていない。健康を害するおそれがあるからだ。健康志向の国には、タバコは忌み嫌われる存在でしかない。そのために、多くの国でタバコ市場は減少している。
しかしながら冒頭申し上げたようにタバコは税収に貢献している。国庫にとって、タバコ税は貴重な収入源なのだ。
日本のタバコ税収は2兆円
タバコの値段のほとんどは税金である。スモーカーはせっせと国庫に税金を納めていることに他ならない。つまり納税の義務の先頭を走っていらっしゃる。
それでは我が国、日本のたばこ税収はいったいいくらなのか?
国税 :10,658億円
地方税:10,670億円
合計 :21,328億円
合計はなんと
2兆1,328億円
まさにドル箱である。
続いて、税収にしめるタバコの割合をみておく。
日本の税収~国税・地方税の税目・内訳~
税金の2%程度がタバコ税である。
ちなみにタバコの税収は、「消費課税」に含まれる。
財務省ホームページ
日本においては、税金の2%がタバコ税であるわけだが、外国のたばこ税収状況はどうであろうか?
国別のタバコ税比率を知っておきたい。タバコ銘柄に投資する際には役立つはずだ。
国別のタバコ税率平均 2008年~2012年
薄青色が示すのは4.1%~75%と幅広いが、それはご愛嬌。
多くの国で、タバコ税が重要な割合を占めていることがわかる。税収に貢献しているということは、国はタバコを悪だと思っていても断罪は出来ないはずだ。したがって、タバコがいくら不健康であると言われても、タバコ企業は生き残る可能性は高い。
タバコ企業は利益率が高い。するとタバコ銘柄への投資が妙味を帯びてくる。
- フィリップ・モリス PM:アメリカ株
- ブリティッシュ・アメリカン・タバコ BTI:イギリス株
- 日本たばこ・JT:日本株
- アルトリア・グループ MO:アメリカ株
といったたばこ株は、配当金狙いのインカムゲイン投資家ならば一つくらいは保有しておいてもよい。
タバコ銘柄に対する私見
タバコ税は、先進国のほとんどの国でかなり高率であった。
多くの国はタバコからの税収は欠かせないものである。
つまりは煙くさい企業はこれからもさりげなく国から守られると思う。
しかしながら健康を害するのでそうも言ってられない。
ならばヘルスケアセクターとセットで投資をすればよいリスクヘッジとなる。
タバコ銘柄+ヘルスケアセクター銘柄という最強タッグが出来上がった。
以上、【たばこ税額を知り、タバコ銘柄への投資を考えよう】でした。
最後までお読みいただいたあなた、リセッシュで消臭を忘れずに。
See you!
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