COVID-19の影響? 米国ETFの運用会社はバンガードが一人勝ち
上図は、2020年上半期の米国株ETFの運用会社における、資金流出入の予測と実際の比較をランキングしたものです。
横軸の単位は、億ドル。
バンガード社は、36.9億ドルも予測を超えた資金流入が実現しました。
他方でブラックロック社は、38.6億ドルのマイナスです。
FACTSET社はこれらETFのフローの違いを、信託報酬の差と見ているようです。
つまり、低コストであるバンガード社のETFは、大手運用会社であるブラックロックやステートストリートとの差別化に成功しているということです。
人気の米国株;マイクロソフト【MSFT】株主は、バンガードが首位
Holder | Shares | Report Date | % of Total Assets Managed | % of Shares Outstanding | Market Value($1000) |
---|---|---|---|---|---|
VANGUARD GROUP INC | 640,172,572 | 2020-03-31 | 4.32% | 8.44% | 129,660,552.73 |
BlackRock Inc. | 517,578,906 | 2020-03-31 | 4.01% | 6.83% | 104,830,431.62 |
STATE STREET CORP | 314,771,248 | 2020-03-31 | 4.38% | 4.15% | 63,753,768.57 |
コロナショック時(2020年3月31日付)の、マイクロソフト社における株主を確認してみます。
- バンガード
- ブラックロック
- ステートストリート
の順番でした。
これら3運用会社は、S&P500のETFを有しています。
- バンガード;VOO(151億ドル)
- ブラックロック;IVV(198.7億ドル)
- ステートストリート;SPY(276億ドル)
MSFTの保有額と、S&P500連動ETFの運用額の順位が逆転しています。
バンガード社は、S&P500以外のETFで、他社に優位性があるといえます。
いずれにせよ、ベンチマークさえ決まっていれば、あとはバンガード社の商品を選んでおけば間違いがないという認識が、世界中に広まっているのだろうと推測しています。
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