つみたてNISAや積立投資では、株価下落時にファンドを売りたくなる
年月 | 投資元本 | 評価額 | 運用成績 |
2019年8月末 | 672,000 | 663,855 | -1.2% |
株式投資をしていると、株価下落時に売却したくなるのが人の性。
とくに長い間をかけて積立投資をしてきたファンドの評価損を見たとき。
もう頭がくらくらしますね。
そんな時、思わず売ってしまいたくなることはありませんか?
私はしょっちゅうですよ。
評価損なんかこの世からなくなってしまえ!
って思いますね。
でも、つみたてNISAでは積立投資を続けることが正解なのです。
そんなこと言われても、売りたい気持ちと行動を抑えることは難しいのですけどね。
ということで、本記事ではつみたてNISAを途中で止めたくなった時の対処法について検討していきます。
つみたてNISAでの積立投資を途中で止めて売却した時の課題と対策
非課税期間を長く残して売るのはもったいない
つみたてNISAは非課税期間が20年です。
積立投資を始めて間もない時期、たとえば10年未満での売却は、非課税メリットを十分に生かしきれません。
つみたてNISAの対象商品を思い出してみましょう。
長期・分散・積立投資に適しているものばかりですね。
ですから短期間での売買に適しているとは言い切れません。
せめて10年間以上は、積立投資を続けておきたいです。
つみたてNISAの非課税期間20年を、うまく使わないとモッタイナイですね。
評価損のあるファンドを売却しても、評価損益ができないのでデメリットばかり
つみたてNISAでは、他口座との損益通算が出来ません。
これは大きなデメリット。
つみたてNISA口座で評価損を抱えているファンドを売却したら、そこで損失確定です。
たとえば特定口座ならば、損益通算がされます。
確定利益の売却益や配当金等ですね。
ですから評価損ファンドを売却をすると、支払い過ぎた税金が戻ってきます。
しかしながらつみたてNISAはこの損益通算ができません。
なので、つみたてNISAで評価損を確定することは本当に大損。
下策となってしまいます。
換言すれば、つみたてNISAでは評価損には目をつぶり、継続して積立投資をすることが求められるのです。
もやは精神修行のひとつですね。
「大人の階段のぼる君は、つみたてNISA」と捉えれば問題なし。
なぜ、つみたてNISAを始めたのか?長期視点での投資目標を振り返ることが大切
そもそも、なぜつみたてNISAを始めたのでしょうか。
- 長期で資産形成をするため
- 20年後の自分へのご褒美
- 老後の備え
などなど。
投資家によって、その答えは様々でしょう。
とはいえ、つみたてNISAを始めた理由が、数年先のお金の為ではないですよね。
すくなくとも10年単位での将来を見据え、つみたてNISAを始めていることでしょう。
ですから、たとえ評価損を抱えたからといってすぐ売却するのはNG。
より長期目線でリターンを捉える必要があるのです。
20年間とは、赤ちゃんが成人になるだけの期間。
投資家としても、20年あれば十分成長できるのでは。
つみたてNISAをし資産形成の理解に努めれば、投資家として一人前になれる気がします。
そう信じて、長期・積立・分散投資を続けてみましょうかね。
積立投資をしているファンドを売りたくなった時の私の対処法
上図は、2019年5月末における私のつみたてNISAリターンを示しています。
トータルで見れば評価損を抱えているのですよね。
17カ月も毎月積立投資をしてきたのに。
「つみたてNISAなんか始めなければよかった」なんて思ってしまいそうです。
そんな時には、先人の知恵と経験を学びましょう。
お金は寝かせて増やしなさいを読み直す
水瀬ケンイチ氏によるお金は寝かせて増やしなさいからの引用。
著者自身の積立投資元本と評価額推移が記載されています。
2004年から5年積立てをした後、2009年にはマイナス40~50%の評価損を抱えていらっしゃる。
そしてその後4年近くもの期間、評価損を抱えたままだったのです。
長期・分散・積立投資って、こういうものなのですね。
つみたてNISAをする際には、先達に感謝をし、お金は寝かせて増やしなさいを読み直すのがおすすめです。
つみたてNISAで積立投資しているファンドのトータルリターンをチェックしてみる
それでは自分の投資状況はどうなっているのでしょうか。
楽天証券では、ファンド別のトータルリターンがグラフで表示されます。
お金は寝かせて増やしなさいと同じような図ですね。
この評価損益、トータルリターンを見れば、売却するにはまだまだ早いと理解できます。
まとめ;つみたてNISAで狼狽売りを避ける方法
つみたてNISAでの積立投資を止め、売りたくなった時の対応方法
- 途中売却する際は、つみたてNISAのメリットを活用しきれないと知る
- お金は寝かせて増やしなさいを読み、長期・分散・積立投資とは何たるかを理解する
- 自分の積立ファンドのトータルリターンを見て、本当に売却が必要かを自問自答する
これで、狼狽売りを避けることができます。
つみたてNISAを通じ、長期・分散・積立投資家として成長できました。
以上、「つみたてNISAでの積立投資を止め、売りたくなった時の対応方法」でした。
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