日本人で投資している人の割合は18%でした。
投資をしている人数は1,266万人。
投資人口の増減はどうなっているでしょうか。
じつは2015年~2018年にかけて、投資人口は60万人も減少していました。
これは株式投資、投資信託、公社債のいずれかの有価証券を保有している割合から推計しています。
驚きですね。
本記事では
- 投資している人の割合
- 株をやっている人数は、増えているのか減っているのか
- 今後、株式投資をする人が増えていくのか?
について紹介していきます。
データは日本証券業協会の平成30年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)からの引用です。
日本人で投資をしている人; 投資人口割合は18%
投資している人の割合を、現在の有価証券保有状況で確認してみると、
- 株式が12.2%
- 投資信託が8.8%
- 公社債が2.6%、
- いずれかの有価証券の保有率は18.0%
という結果でした。
貯蓄から投資への掛け声が聞こえますが、株式投資をしている人の割合・絶対数は減少していたのです。
なんてこった。
本結果は、国勢調査の20歳以上人口をもとに投資している人数を推計しているので、そのデータを確かめてみましょう。
株式投資をしている人数;投資人口は 1,266万人
投資している、有価証券を保有している人の人数は
- 株式 :1,266万人
- 投資信託:913万人
- 公社債 :270万人
という推計でした。
投資している人は、この3年間で60万人も減少したことになります。
2015年時点での株式投資人口は、1,324万人と推定されていましたのですよね。
60万人というと、千葉県船橋市や、鹿児島県鹿児島市の人口と同程度。
アベノミクスでは「貯蓄から投資へ」と、株式投資を促していますよね。
それでも株式投資をやっている人は大きく減っていたのです。
国民ひとりひとりの資産形成はどうなるのでしょうか。
これは金融庁の次なる一手が楽しみになってきました。
つづいては投資している人数がどのくらいのスピードで減少していたのかを、年率換算していきます。
株式投資をやっている人数は減っている; 2015年 と 2018年の比較
推計値ではありますが、年率1.48%の割合で株式投資人口は減少していました。
- 2015年:1,324万人
- 2018年:1,266万人
- 年率換算:-1.48% (CAGR)
2015年~2018年といえば、株式投資を後押しする環境であったと思っています。
- アベノミクス
- NISA制度
- つみたてNISA
- iDeCo
しかしながら、日本において投資人口は増えるどころか減少していたのです。
人口減少社会ですし、投資人口を増加させることは困難なように思います。
株式投資を普及するための、つみたてNISA制度
日本政府は金融庁設計の”つみたてNISA”によって、国民に株式投資を広く普及させようとしています。
一方で、投資信託の普及率が思うように上がっていなかったり、今回の日本証券業協会調査結果のように投資している人の割合が低下していたりと、思うようにはいっていません。
まぁ、株式投資は損をする可能性がありますからね。
そしてイメージがあまり良くない。
投資に対するネガティブな風評を覆さない限り、国民全員が資産運用をすることは難しいのかもしれません。
でも、将来が不安だったり、お金に対する懸念があるのだったら、資産形成について考えてみるとよいですね。
その一翼を担ってくれるのが、株式投資でしょうから。
少しは投資する人が増えてもいいのかなと感じます。
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