自宅を投資資産として考えていいのでしょうか?
住居を購入する場合、人生において最大の買い物となることが一般的です。
ですので自宅投資はアリかどうかを知っておく必要があります。
そこで本記事では自宅投資は資産となるのかどうかについて、投資本の記載を紹介します。
結論から言うと、自分の住宅を投資資産と考えてはいけないのです。
自宅投資はありか? 「敗者のゲーム」より
敗者のゲーム原著第6版の記載によれば
- 自分の住宅を投資資産と考えてはいけない
おすすめ投資本のひとつからの引用です。
住宅は
- 家族と生活する場所
- それ以上のものではない
- 金融的な意味で優良な投資対象とはいえない
- 家族の幸福のための投資としては意味がある
とあります。
これは個人投資家のための十戒のうちのひとつとして紹介されています。
参考図書>>>敗者のゲーム原著第6版
自宅投資はありか?「世界のエリート投資家は何を考えているのか」より
世界のエリート投資家は何を考えているのかによれば、
- 歴史的に見て「自宅」はベストな投資先ではない
ただしこの言葉は米国市場を対象としています。
日本で一般的な住宅ローンを活用した自宅投資に対しては肯定的なコメントが見られます。
固定金利の住宅ローンで自宅を購入すれば、インフレに対抗する防衛策となる
では自宅投資と株式投資のリターンを比較すると、どのような結果となるのでしょうか?
自宅投資と株式投資の比較
上図はインフレ率調整後の主な資産の価格指数を示しています。
米国においては圧倒的に株式投資が有利であったとわかります。
つまり自宅投資よりは株式投資をした方がリターンが優れていたわけです。
したがって自宅投資は必ずしも優良な資産運用とはいえないといえます。
今回の比較では米国住宅と米国株式の比較でした。
これを日本住宅と米国株式とで比べられたら、どのような結果となるのでしょうか?
想像するに、日本での自宅投資より米国株式投資の方がリターンが良好であるでしょう。
しかも自宅投資のような実物資産への投資は困難さがつきまといます。
米国株式へ簡単に投資ができるいまの日本においては、自宅投資よりも米国株投資の方がベターだと思います。
そんなわけで私は自宅を投資資産としてカウントしていません。
まぁ、賃貸住まいなのですけどね。
参考図書>>>世界のエリート投資家は何を考えているのか
関連記事の紹介
自宅投資のような実物資産よりは、金融資産の方が取り組みやすいのは間違いないですね。
「世界のエリート投資家は何を考えているのか」は、投資も人生も楽しみたいひとにおすすめの投資本です。
「敗者のゲーム」は株式投資に興味があるひとの必読書。
コメント
(若いうちに家を建てよう)
家や土地は投資になりませんよ、日本では。家屋敷の中古市場がないですから。
家と土地はお金を出して買えた。あれから30有余年 売るのが難しくなったようです。売りに出て1年以上売れない土地、何年もず~っと空き家の家が近所にいくつかある。こう空き家が増えては不動産は、そう簡単には売れないわな。
と
いうこととは別に土地と家は若いうちに所有しないと、年をとり仕事がなくなってから大変…というか惨めですよ。
定年退職後 億り人ならいいんです、優雅な借家住まいも可能でしょうから。まあ、実際は60すぎて安い賃貸マンション住まいというのは、預金ゼロ資産ゼロ…そんなところでしょうね。
若いときのアパート住まいは良いんですよ。朝から晩まで働いてアパートに戻るのは…..
これが定年退職しても家もなく金もなく働き続けて死んでも賃貸マンション、遺産の家屋敷もないってのは….
(億り人でなくとも、金に困らない程度の金融資産がある年寄りは、家屋敷を所有してないなんて人 yohodoの変わり者で…も… いないna~)
まあ、家屋敷を遺産相続するって分かってる人は優雅な借家住まいのほうが良いですよね、今や我が国では余計な不動産は足枷でしかないから。
団塊Aさん、
空き家はこれからもますます増えますからね。賃貸では借り手市場なのだと感じます。
とはいえおっしゃるように老後に金融資産なし+不動産なしでは、かなり厳しい状況なのでしょうね。
いずれにせよ、若いうちから人生の後ろの方のお金まで心配しなくてはいけないのが、今の日本であると思います。