インフルエンザが流行しています。
我が家は家族仲良いからか、全員が順番にインフルエンザに罹患しました。
インフルエンザワクチンの予防接種をうっかり忘れてしまったのですよね。
おかげでインフルエンザ治療薬にお世話になりっぱなしです。
今の時代、ふつうの風邪よりはインフルエンザA型・B型と確定診断された方が治療薬が明確化されます。
製薬会社が抗ウイルス薬を製造・販売しているからですね。
そこで今回はインフルエンザ治療薬を販売している会社の銘柄をピックアップしてみました。
インフルエンザ治療薬関連4銘柄
- タミフル:中外製薬(ロシュ:ADR【RHHBY】)
- リレンザ:グラクソスミスクライン GSK
- ラピアクタ:塩野義製薬
- イナビル:第一三共
外資系医薬品会社が2銘柄、日本の製薬会社が2銘柄となっています。
日本株は置いておいて、外国株の2銘柄を紹介します。
インフルエンザ関連銘柄①:ロシュ・ホールディング【RHHBY】
中外製薬はロシュ・ホールディングと戦略的提携をしています。
日本企業である中外製薬の株式のうち59.9%はロシュ【RHHBY】が保有しているのです。
ロシュはスイスの世界有数の医療品メーカーです。
もともと世界的な製薬会社でした。
そこにさらに1990年にアメリカのジェネテックの株式を 60%取得することにより、抗体医薬品のノウハウを取得しました。
その後2009年にジェネンテックを完全子会社化しています。
いまや抗体医薬品といえばロシュといってもいいほどの勢いです。
超優良企業なので、ADR【RHHBY】を買いたいですよね。
しかし日本の証券会社では【RHHBY】を購入することができません。
もし日系証券会社経由でロシュに投資をしたいならば、中外製薬の株を買うのがよさそうです。
ロシュ・ホールディング【RHHBY】の株価チャート
インフルエンザ関連銘柄②:グラクソスミスクライン【GSK】
GSK、グラクソスミスクラインとはイギリスに本社を置く医薬品売上ランキング第5位のヘルスケア企業です。
イギリス株であるので日本から投資をする場合にはADRとして購入が必要な銘柄ですね。
配当金にかかる税金の面で、イギリス株ADRはメリットがあります。
おまけにグラクソスミスクライン【GSK】は四半期配当金支払いの高配当銘柄。
マネックス証券、楽天証券、SBI証券などのインターネット証券会社経由で購入できるので、日本人投資家からも人気が高いです。
グラクソスミスクライン【GSK】の株価チャート
インフルエンザ治療薬の市場シェア
厚生労働省が我が国におけるインフルエンザ治療薬の処方数推計を公開しています。
インフルエンザ治療薬のシェアは、イナビルが第1位でした。
医薬品名 | 販売会社 | 全推定処方患者数(万人) |
イナビル | 第一三共 | 475 |
タミフル | 中外製薬 | 313 |
リレンザ | GSK | 197 |
ラピアクタ | 塩野義製薬 | 27 |
株式投資で株価に注目するのもいいですが、乾燥シーズンにはインフルエンザにも注意したいですね。
インフルエンザの予防方法
1) 流行前のワクチン接種
2) 飛沫感染対策としての咳エチケット
3) 外出後の手洗い等
4) 適度な湿度の保持
5) 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
6) 人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザにかかる前に、しっかりと予防しておきたいものです。
インフルエンザ治療薬関連銘柄に米国株は無し
セクター別トータルリターン(1957~2003年)
- ヘルスケア 14.19%
- 生活必需品 13.36%
- 情報技術 11.39%
- エネルギー 11.32%
- 一般消費財 11.09%
- 金融 10.58%
- 資本財 10.22%
- 電気通信 9.63%
- 公益事業 9.52%
- 素材 8.18%
- S&P500平均 10.85%
ジェレミー・シーゲル教授の「株式投資の未来」によれば、1957年~2003年のセクター別トータルリターンはヘルスケアセクターが一番でした。
つまり米国市場には優良な医薬品銘柄が複数あることを示唆しています。
ところがインフルエンザ治療関連銘柄に、アメリカ株はありませんでした。
まぁ、そんなことは気にせずに米国株の医薬品銘柄には継続投資していきたいと思います。
しっかりマスクで風邪予防をしながら。
ヘルスケアセクター
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