北米最大の石油・ガスパイプライン運営会社キンダー・モルガン【KMI】は2016年の配当金を74%引き下げる とアナウンスした。
恐ろしや恐ろしや。
指標
株価 :15.72
PER :29.83
EPS :0.53
配当 :2.04 (12.13%) → 0.5(3.1%)
配当性向:388% → 94.3%
β :0.69
連続増配 :4年連続
配当が75%カットされても、まだ利回りが3%を超えている。
それでも配当性向は94%と高い水準。
増配余力は少ない。
株価5年推移
株価はご覧のように2015年に入ってから急降下。
減配する という前提には業績悪化がある。
業績悪化の懸念があれば、株価は下がる。
つまり減配リスクには評価損リスクも同時に背負う事になる。
減配リスクを考える 【KMI】が配当75%カット
私は本年、配当金50万を達成した。
50万円を例に、いくつかのCaseを考えてみたい。
仮定
・配当金50万円
・【KMI】以外は、5%増配
・配当金は、各保有銘柄から等しく受け取る
Case1
・配当金 :50万円
・保有銘柄:1 (【KMI)のみ保有)
・結果 :50万円 →12.5万円
・対前年:-75%
Case2
・配当金 :50万円
・保有銘柄:5 (【KMI)と他4銘柄)
・結果 :50万円 →44.5万円
・対前年:-11%
Case3
・配当金 :50万円
・保有銘柄:16 (【KMI)と他15銘柄)
・結果 :50万円 →50万円
・対前年:±0%
Case4
・配当金 :50万円
・保有銘柄:50 (【KMI)と他49銘柄)
・結果 :50万円 →51.7万円
・対前年:+3.4%
考察
結局はリスク分散、卵は一つの籠に盛るな という事がわかった。
上記のCaseを1-50銘柄で実施しグラフ化すると以下となる。
縦軸:翌年の配当金 横軸:保有銘柄数
減配リスクを軽減するには、複数銘柄を保有するのが良い。
今回の【KMI】のように大幅減配があっても、ダメージは最小限で済む。
このデメリットとしては、増配が大きい銘柄を保有しても、その効果は限定的という事だ。
だが、私は
一喜一憂しなくて済む、
安心して保有し続けられる、
心穏やかにいられる
という事の方を重視する。
これからもまったりと、株式市場に居座り続けたい。
コメント
KMI株の下落と減配は考えさせられました。
石油セクターの株は軒並み下落して利回り
も魅力的ですが、個人的には利回りが低くても好業績で増配ペースに勢いがある銘柄の方がいいかなあ、と考えちゃいましたね。SBUXとかdisとか…
いちろさん
ですね。 私も【KMI】の経緯は考えさせられました。
奥が深いですね、株式投資。
私はとりあえず連続増配銘柄中心に選んでいきます。