投資初心者が経験を積むと、より深い投資知識、投資の本質とは何なのかを知りたい欲求にかられる。とくに投資家の深層心理について興味が出てくる。
株式投資ではキャピタルゲインとインカムゲインを狙う方法がある。どちらかというと株価の変動を利用したキャピタルゲイン狙いの投資家が多い。リターンがより大きいからだ。
そこでおすすめの投資本がマネーの公理である。だから内容をまとめておくよ。
マネーの公理では投資の本質および、投資で勝つための方法や心理について学べる。
マネーの公理はおすすめ投資本
おススメ投資本といえば、私はまず下記の3つを挙げる。
2.敗者のゲーム
いずれも米国株投資を始めてから読んだのであるが、もっと早く知っておきたかったと強く思った。数多くのデータをもとに構成されているからだ。
ところがデータを中心とした投資本でなくても、良書はたくさんある。その一つが、マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール。
その名の通り、株式投資における公理を説く。様々な局面での原理・原則を、著者の視点で述べている。さらに具体的事例も多く載せているのだ。
株式投資をしていて困ったなぁと思う場面に出くわしたときに、ふと読み返したくなる。
私にとっては、そんな投資本である。
参考?「株式投資の未来」のまとめ、シーゲル教授からの6つの学び
マネーの公理は「賭けて勝つための本」
マックス・ギュンター著、マネーの公理は冒頭から宣言をする。
「賭けて勝つための本」であると。
冒頭の宣言の後、賭ける(投資・投機をする) × 勝ちたいかどうかの視点で記述がなされている。ほとんどの人は賭けることなく勝ちたいと考えているからである。
しかしそんなことは、のび太君とドラえもんの関係の話であって、現実世界はそんなに甘くはない。
なのでマネーの公理においては、人生においてはどんなものであれ利益として定義できるものを増やすためには、自分の所有物や精神的な満足感をリスクにさらすことを推奨している。
図式化するとご覧の通り。
マネーの公理曰く:リスクをとらないと、リターンは得られない
世界で最も繁栄しているのはスイス人。スイス人は過去の事実からこのような結論に達した。
人生を生きる賢明な方法は、リスクを回避することではなく自らあえてリスクにさらすことである。
これは確かにそうだ。過去200年のトータルリターンを比較した場合、低リスク資産と言われる金融商品は散々たる結果であるのだから。
リスクが高いと言われている株式が実質トータルリターンだぶっちりの第一位であったのだ。
つまり、リスクをとった方がリターンを得ていたということになる。リスクとは回避するばかりでは将来のリターンに繋がらない。
マネーの公理はアクティブ投資家むけの内容であり、積極的にリスクを取りに行くことがすすめられている。
株式投資のルールを分類し、解明することが必要
株式投資ではただたんに賭けるだけではカモになる。配慮と思考をもって賭けることの重要性を、マネーの公理は強調する。
さらに頭の中で株式投資のルールを明確にすることが求められる。
曰く
- なぜ、いまあなたは金を買っているのか?
- 他人が売っている時に、なぜあなたは買ったのか?
- あの銘柄ではなく、これを選んだのはなぜなのか?
自分に”なぜ?”の問いかけをし、そのポジションに導いた思考を明確に言葉で言い表すことを推奨している。
マネーの公理があなたをお金持ちにする
マネーの公理には、12の公理と16の副公理が含まれている。公理とは株式投資の本質をさす。
これらの公理があなたをお金持ちにする。
目次から一部分だけを抜粋しておこう。
第一の公理:リスクについて
心配は病気ではなく健康の証である。
もし心配なことがないなら、十分なリスクをとっていないということだ。
副公理I :いつも意味のある勝負に出ること
副公理II:分散投資の誘惑に負けないこと
第二の公理:強欲について
常に早すぎるほど早く利食え
副公理III:あらかじめどれだけの利益が欲しいのかをきめておけ。そして、それを手に入れたた投機から手を引くのだ
第三の公理:希望について
船が沈み始めたら祈るな。飛び込め
副公理IV:小さな損失は人生の現実として甘んじて受けよ。大きな利益を待つには、何度かそういう経験をすると考えろ
マネーの公理の名言「いつも意味のある勝負に出ること」
目次の紹介は第三の公理までにしておく。とにかく、マネーの公理は刺激だけではなく様々な教えを含んでいるからおすすめ投資本だ。
まるでお金持ちへと導いてくれるかのような感覚を持てる。
これまでの読んでいた投資本や、自分の考え方と異なる書籍を読むもおすすめだ。色々な角度から物事を考えることができるようになる。
最後に本書最大の格言とともに終えましょう。
いつも意味のある勝負に出ること
あたたは本書を読んだことがありますか?
See you!
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