財務省が年金支給開始年齢68歳引き上げ案を検討しているようです。
高齢化対策ですね。
もし実現すれば、年金支給年齢は65歳から68歳へと段階的に引き上げられることになります。
個人的には、年金支給年齢は引き上げられると思います。
ならば何か準備をしておいた方が良いのでしょうかね?
私はいま30代ですが、思うところを書いておきます。
年金支給開始年齢が68歳になるまでの推移、年金はいつからもらえるのか?
上図は年金支給開始年齢の引き上げ推移を示しています。
青色実線:男性 赤色点線:女性
じっくりと着実に年金支給開始年齢引き上げが実行されているのだとわかります。
昭和60年(1985年)の改訂
- 女性の支給開始年齢を、
- 55歳から12年かけて、
- 男性と同じ60歳に引上げ
平成6年(1994年)の改訂
- 60歳代前半の年金の支給開始年齢を
- 定額・報酬比例部分を、それぞれ12年かけて引上げ
- 女性については、男性より5年遅れて引上げを開始
平成12年(2000年)の改訂
- 女性については、6年改正と同様の仕組みで、
- 男性より5年遅れて、引上げを開始
年金制度は海外からの輸入品。
財務省も海外諸国の年金状況と比較して日本の制度をつくっています。
ですので続いては主な海外諸国の年金支給開始が何歳なのかを見ていきましょう。
年金支給開始年齢が68歳って、海外ではどうなの?
主要海外国の年金支給開始年齢
- 日本:65歳
- 米国:67歳
- 英国:68歳
- ドイツ:67歳
- フランス:67歳
- イタリア:67歳
2018年時点における日本の年金支給開始年齢は65歳です。
海外に目を向けると、先進諸国はより高齢であるようです。
このデータを見る限り日本の年金開始年齢が68歳に引き上げられたとしても、許容範囲なようにみえます。
むしろ70歳とかにして、世界一にしてしまえばいいのに。
日本は世界一の長寿大国なのですから。
高齢化が進んでいる日本においては、年金を貰う受給期間が相対的に長くなります。
だからこそ年金支給年齢を引き上げざるを得ないというのは分かりやすい理由ですね。
元気に長生きする、年金は若いうちから貰える、というのが理想ですが財政状況がそれを許しません。
年金支給開始年齢が68歳に引き上げられることよりも問題な事とは?
上表は、平均的な所得労働者の退職前所得に対する年金給付額の比率を示しています。
たとえばフランスでは公的年金で退職前の約60%もの金額を貰えることになります。
日本では、老後の準備を自分で実施していない場合には退職前の約40%の年金額で生活することになります。
より最新のデータでは35%とされています。
つまり、日本の老後への備えは、諸外国に比して個人個人の責任が大きいのだといえます。
ひとりひとりが老後の準備を若いころからしておく必要があるわけです。
もちろん無駄遣いをしなければ、年金だけでなんとか生活はしていけるかもしれません。
それでも豊かな老後という意味では、年金受給額だけに収入源を頼るのは心もとないです。
年金支給年齢引き上げ、68歳開始案をみて思うこと
- もし年金支給年齢がさらに引き上げられたら?
- もし年金支給年齢が100歳になったら?
- もし年金支給がなくなったら?
- もし日本国が破たんしたら?
だんだんと暗くなってしまいますね。
ただし私もあなたも、現状は知っています。
ならば課題をみつけて対策をうてるわけです。
たとえば著名な機関投資家のMagaさんもこのようにおっしゃっておられます。
日本に住んでる限り日本の莫大な債務から逃れることは出来ない。あなたがどれだけ稼ごうが、いや、それならまだ良い。不動産や、利益を先延ばししてる資産運用などは超危険だと思っていた方が良い。最悪の場合、超高額な税金を掛けられる可能性が無いことも無い。対策はした方が良い。これは絶対に😵
— Market Magazine💹 (@nycafe_magazine) 2018年4月11日
将来や老後を悲観し憂うばかりではなく、明るい未来を自らつくっていきたいものです。
そして、いまを大事に。
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