最近はアメリカ株ブログが増えている。
それが故に米国株投資がブームであり、流行っているという意見が散見される。
はたしてこれは本当なのだろうか?
日本でアメリカ株投資がブームとなっているとはまだまだ言えないと私は思う。
3つのデータを引用して意見を述べたい。
個人投資家のうち、先進国株への投資割合は24%程度
日経マネー 2017年 08 月号では、2017年個人投資家調査を実施している。
調査期間:17年4月14日~30日
有効回答数:3,020
告知方法:日経BP社、日経新聞社、日経CNBC、協力金融機関、専門家、著名個人投資家経由
3,000人以上の個人投資家を対象にしたアンケートの結果、投資先トップ10は下記であった。
数値は明記されていないが、グラフから概算するに
- 日本株(個別株) ? :88%
- 日本株(投信・ETF) :35%
- 先進国株(投信・ETF):24%
- 外貨預金(定期・普通):23%
- 金・金ETF :22%
先進国株・投信・ETFへの投資割合は、個人投資家の内の約24%であった。
個人投資家を4人見つけてきたら、そのうちの1人は先進国株へ投資をしている割合となる。
これは外貨預金をしている人や、金・金ETF投資をしている人の割合とほぼ同じである。
いつの時点と比較して、米国株がブームとなっていると言うのかは分からない。
それでも個人投資家の内、4人に1人の割合で”先進国株”へ投資をしているという程度では、まだまだ流行とは言えないのではないか?
おまけに上図では、”日本株が圧倒的、新興国は少ない”と記載がある。
その少ないと言われている新興国の投資割合は20%前後と読み取れる。
先進国株投資の割合と大差ない。
株ブログの内、米国株ブログは2%
ブログ界には、にほんブログ村という集落が存在する。
そのにほんブログによると、登録されているブログ数は
- 株ブログ :11,622
- 米国株ブログ:241
アメリカ株ブログは、株ブログ全体の2.07%を占めるに過ぎない。
にほんブログ村より引用
これも上述同様に、いつの時点と比較して流行っているというのかは分からない。
それでもわずか2%しか占有していないので、アメリカ株ブログがブームであるとは言えないのではないか?
というか、株ブログが1万以上もあることに驚いた。
米国株ブログというよりむしろ、株式投資ブログブームといってよいのだろう。
グーグル検索の結果、US Stock Blog は1.6億ある
グーグル先生に聞いてみた。
検索結果は以下の通り。
- US Stock Blog :1.62億
- アメリカ株 ブログ:1,790万
- 米国株 ブログ :136万
検索結果数は時と共に変化があるでしょう。
英語圏でのブログ数と、日本語圏でのブログ数を定点比較して、どのようにものをいえるのかはわかりかねる。
それでも”US stock blog”に比して、日本語でのブログ数は多くないように見えるのは私の間違いであろうか。
尚、米国株ブログを見るときには、日本語のものはとても親近感を覚える。
それと同時に、日本人以外のブロガーがどのように考えているのかを見て回るのも面白い。
アメリカ株投資が海外ブロガーでも大流行りになったとき、それが即ちアメリカ株投資ブームである。
まとめ、
個人投資家3,000人の内、先進国株・投信・ETFに投資をしている人の割合は約24%であった。
にほんブログ村によると、株ブログのうち米国株ブログに属するものは2.07%であった。
グーグルでアメリカ株ブログを検索した結果、対英語で日本語ブログ検索数は1%~10%程度であった。
これらを統合すると、まだまだ日本人の間では、アメリカ株はブームと言えないと思われた。
私見
世界の株式市場を見渡すと、時価総額の過半数以上をアメリカが占める。
アメリカ以外の国の株式を全て足しても、米国市場には敵わない。
つまり、株式投資の王道といえば米国株であると言える。
Guide to the Markets より
この王道であるアメリカ市場への投資が日本人においてブームであると言うには、まだまだ多くのヒト・モノ・カネが必要である。
モノの部分、投資環境という意味ではある程度整ってきているのが最近の現状だ。
インターネット証券の手数料引き下げや特定口座対応によって、今後ますますアメリカ株投資の割合が増えると予想される。
個人的には、日本人にとって株式投資がより身近なものとなり、そのなかでアメリカ株が一角を占めるようになるといいなぁと思う。
そんなわけで私は、せっせとアメリカ株ブログを更新するよ。
以上、【米国株投資が流行っているとは言えない3つの理由】でした。
あなたはアメリカ株投資を考えたことはありますか?
See you!
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