給料を決める部門の違い;外資系はラインマネージャーが主体、内資系は人事部門に決定権あり
外資系と内資系企業の違いのひとつとして、「給与体系」が挙げられます。
気になったので少し調べてみた結果、給料を決める部門が異なることが分かりました。
- 外資系;ラインマネージャー中心に決定している
- 内資系;人事部門が主体に決めている
ここで少しだけ背景情報を付記しておきます。
CRANET SURVEYとは?
私は外資系の日本法人で働いています。
先日、内資系管理職の人と会話したときに、採用活動や給料を誰がどうやって決めるのか、という点が、大きく異なることに気が付きました。
この違いは個別企業から由来するのか、それとも資本国籍(内資・外資)なのか気になります。
ということでGoogle先生に問い合わせ。
すぐに「CRANET SURVEY International Executive Report 2011」が見つかりました。
CRANET SURVEY2011では、日本企業と外国企業の人事に関する意思決定構造に関する世界 31 カ国の国際比較調査結果を報告しています。
結果をみていきましょう。
外資系(欧州)企業;給料を決める部門は、ラインマネージャー±人事部門
- 青;ラインマネージャー
- 赤;ラインマネージャーが人事部門のサポートを受けて決定
- 緑;人事部門がラインマネージャーのサポートを受けて決定
- 紫;人事部門
給料を決める際、ライン管理者がそれなりに影響していることがわかります。
そして欧州と一言で表現しても、国によってその特徴に違いがあることもまた認識できます。
日系企業の給料は、人事部門が決めている
このグラフから、内資系企業の給料は人事部門が決めていることが分かります。
日本企業のみが「社員の賃金は人事部門が決めている」という回答が多いといえるでしょう。
年収の決定権が人事にあるわけです。
日系企業勤務者にとって、人事部門は超重要ですね。
外資系・内資系企業の違い;年収・給料は誰が決めるのかを知ってどうするか?
上述の通り、私は外資系日本法人に勤務をしています。
勤務先の名前が変わったことはありますが、国内企業に勤めたことはありません。
この経験から、CRANET SURVEY をみると
外資系企業
- 全ての勤務者は、上長のサポーターとなるべし
- ラインマネージャーは、部下の給料の違いをロジカルに説明できるようにしておくべし
日系企業
- 人事部門による評価体系を熟読すべし
あくまでも労働者視点では、こんな風に感じました。
以上、「外資系・内資系企業の違い;年収・給料は誰が決めるの?」でした。
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