利上げ局面での投資方針はどうする?

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アメリカの経済指数は軒並み好調を維持している。

その結果、のんびりではあるが利上げ局面に差し掛かっている。

利上げ局面での投資方針はどうするか?

これを考える場合、株式投資がどのようなリターンを示すのか過去データを見ておくのが良い。

そこで便利なのが、J.Pモルガンのサイト

今回もここからデータを拝借する。

参考 知らないと損する、JPモルガンのGuide to the Markets

いまは利上げのどのフェーズか?

J.Pモルガンによれば、② or ③の局面である。

現在は②の『利上げ=金融引き締め』か③の『利上げ・引き締め後の打ち止め・据え置き』の、いずれかの局面です。

これらの局面は、中央銀行が引き締め姿勢を示している、あるいは実際に引き締めを続けてきた事実などにより、投資家がリスクを減らしていく局面です。

それではこのフェーズでの株式投資のリターンはどうであったか?

アメリカの金融政策サイクルと先進国株式リターンの関係

いまが②~③の局面であるとするならば、キャピタルゲインを狙った投資がうまくいく確率はこれまでと比較して低い。

しかも②→③に向かっている段階であるので、今後は値上がり益を狙える株価指数や個別株は減っていく状況である。

さらに現在の株価は各種指標を見ても、やや割高感があることは否めない。

つまり無理に資金投下をせずとも良い段階にある。

歴史は繰り返すという言葉を信じるなら、これらのデータを覚えておきたい。

これに追加し、景気サイクルと株式の関連性についてもみておこう。

アメリカの景気サイクルと先進国株式リターンの関係

このFigからは恐ろしいことが分かる。

③のフェーズでは、キャピタルゲインが-20.9%となっているのだ。

利上げがされしばらくして景気後退局面がくると、暴落が待っている。

ドルベースで-20%は、過去から予想できる未来である。

さらに為替による、-20%は想像の範囲内である。

円での評価でみると0.8×0.8=0.64 つまり36%の下落を一つの想定値として持っておく。

参考 あなたは暴落への対応策を用意していますか?

景気後退局面は短い

J.Pモルガンによれば、景気後退局面は1年程度と短いとされている。

しかしながらよくよくみると、上で引用したグラフの注釈に下記記載がある。

出所:(左)MSCI、米連邦準備制度理事会(FRB)、Bloomberg、J.P. Morgan Asset Management

(右)MSCI、全米経済研究所(NBER)、Bloomberg、J.P. Morgan Asset Management

注:(すべて)先進国株式:MSCI World Index。米ドル・ベース。(右)各景気拡大・後退期間を、前半と後半に2分割し、年率換算のリターンを計算(現行の景気拡大局面を含む)。

景気拡大・後退の平均期間は、1981年~2009年6月までの期間に基づく。
データは2017年3月31日時点で取得可能な最新のものを掲載。

1981年以降のデータに基づくと、景気後退局面は約1年と短い というのが正解だ。

いずれの局面でも、インカムリターンは安定している

紫色が、インカムリターンを示している。

いずれの局面でも配当金・インカムリターンが安定していることがわかる。

今後、株価の値上がりが期待できない段階が訪れると予想するならば、いよいよインカムリターン狙い銘柄への資金流入が発生するのではないか?

参考 なぜ配当成長投資なのか? 3つの理由を考えた

現金比率とアセットアロケーションを再確認する

私は慢性ポジポジ病に罹っている。

ドル転をすればすぐになにかを買いたくなる。

その性格に対抗する為、運用方針を策定しそれに則り資金投下をすることにしている。

特に重要視したいのが、現金比率。

20~25%の現金比率を保っておく。

いま現在はそれを10%を超えて上回っている状況だ。

株価急落への備えが出来ている。

あとはこれ以上現金ポジションを増やさないように注意を払おう。

参考 「100-年齢」の法則 アセットアロケーションにおける株式比率 

収入の分散を狙う

歴史を振り返ると、利上げ後据え置き局面ではキャピタルゲインを狙いにくい。

さらにその後にくる景気後退フェーズでは、株価下落が想定される。

株式投資から高いリターンを狙いにくい段階である。

このような際には、株式投資以外からのリターンを狙えばよいでしょう。

つまりは収入の分散をはかりつつ、そこからのキャッシュフローを最大化する。

このように構えていられるのは、安定した給与のあるサラリーマンの特権だね。

参考 人生における分散投資 資産形成に重要な3つの視点

利上げ局面での投資方針はどうする?

これまでの取り組みと大きくは変わらない。

  1. 収入・支出・運用の分散化を狙う
  2. 現金比率・株式比率に目を配る
  3. ポートフォリオに予定通りに資金投下をする
  4. 運用では配当金を最大化する

そして、これらが株価下落場面でも続けられるようにこうしてブログでコミットしておく。

もちろん、前言撤回というオプション付きではあるけれど。

以上、「利上げ局面での投資方針はどうする?」でした。

あなたは、利上げによって投資方針変更を検討していますか?

See you!

参考 知らないと損する、JPモルガンのGuide to the Markets

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『利上げ局面での投資方針はどうする?』へのコメント

  1. 名前:みどり 投稿日:2017/07/11(火) 11:05:53 ID:73099c0e9 返信

    いつもありがとうございます。
    慢性ポジポジ病は投資家に蔓延していますねw
    かくいう私もその一人ですが。

    景気後退は短いというメッセージ実に勉強になります。
    ポジポジ病なもので毎月少しは買って何となく余った分を突っ込めばよいかなぁぐらいの認識でしたが、やはり事前にキャッシュポジションを蓄積しておく重要性を感じました。

    • 名前:はちどうきゅうどう 投稿日:2017/07/11(火) 21:13:18 ID:9b1b92671 返信

      みどりさん、
      株が好きな人が株式投資をしているでしょうからね、ポジポジ病は慢性化しますよね。
      私などは急性ポジポジ病を突然発症したりするので困ったものです。
      みどりさんに診てもらう日が来るかもしれません。

      それはさておき、景気後退期が短いというのは1980年以降のことで、実は長い停滞期、株式の死といわれた時代もあることは肝に銘じておかなくてはいけないのだと思います。
      10年20年の低迷期に遭遇してしまった場合、これはもう不運だと思って株式投資以外の方法でキャッシュフローを構築していく必要があるのでしょう。
      そんなことは低確率であろうという想定のもと、キャッシュポジションを意識しつつ投資を続けていきたいと思います。

  2. 名前:マッキー 投稿日:2017/07/11(火) 19:10:36 ID:a26b74148 返信

    はちどうきゅうどう様、こんにちは。

    利上げつながりで、こんなんどうでしょう(笑)

    1ドル105円以上の円高で手持ちのキャッシュ10%投入。
    1ドル100円以上の円高で手持ちのキャッシュ10%投入。
    1ドル95円以上の円高で手持ちのキャッシュ10%投入。
    1ドル90円以上の円高で手持ちのキャッシュ10%投入。
    1ドル85円以上の円高で手持ちのキャッシュ10%投入。

    私の場合、現金比率が多い時で50%位なので、これくらいでフルインベストになるのですが、このような安直な方法だと、弊害もまぁまぁあります。

    今年のようにドル高が続くと買場が来ません(泣)

    昨年はブリグジット、第二次チャイナショック、1日だけのトランプショックと何度も痺れましたが、今年は自分と家族のNISA、ジュニアNISAの枠と少額の直販積立投信、へそくりでやっている米国株個別銘柄だけしか買っていません。

    あー、投資したーい❗

    今年はもう円高バーゲンセール、来そうもないですねぇ(泣)

    • 名前:はちどうきゅうどう 投稿日:2017/07/11(火) 21:15:43 ID:9b1b92671 返信

      マッキーさん、
      いつもありがとうございます。
      ドル転のタイミングは常時頭を悩ませます。
      もういいや! ということでドルコスト方式を採用していますが、やはり円高の際にドカッとやるのがベターだと思います。
      ですのでマッキーさんのご提案される方法を、ぜひぜひ私も取り入れたく存じます。

      1ドル105円というタイミングは直近1年で存在したものの、そこで欲張りすぎで大きな額をドル転できなかったことを思い出します。
      ありがとうございます。