セルインメイとは本当か? 個人投資家が知っておくべき事実

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セルインメイとは?

セルインメイ(sell in May)とは、夏場に株価下落するので5月に売って9月に買い直しなさい、と理解出来る。

投資格言でいう「株は五月に売れ」である。

ネットで少し調べればすぐに出てくる。

アメリカ合衆国の株式相場の格言の1つで、5月に保有しているポジションを売り払いなさいという意味。

セルインメイには続きの文があり、正式には「Sell in May and go away;don’t come back until St Leger day.」という。和訳すると「5月に売って立ち去りなさい、そしてセント・レジャー・デーまで戻ってきてはいけません。」になる。

株式相場の過去の値動きをみると、5月から8月にかけて値下がりし、セント・レジャー・デーの9月頃から値上りすることが多い。

日本においても8月は盆休みがあり相場が閑散して値下りすることが多い。

アノマリーの一種であることはわかるが、日本語のページを検索しても客観的事実が出てこない。

このような時にはアメリカ市場の歴史を紐解くことが解決につながる。

まずは私のバイブル、シーゲル先生の著作?株式投資 第4版を復習する。

ついでにこの機会を利用しアノマリーの意味をおさらいしておこう。

セルインメイはアノマリーの一種

アノマリーは、ある法則や理論から見て異常(例外)、または説明できない事象のことをいいます。
これは、マーケット(相場)においては、はっきりとした理論的な根拠を持つわけではないが、よく当たるかもしれないとされる経験則のことをいいます。
iFinanceより

セル・イン・メイがアノマリーだとすれば、理論的根拠はない。

しかしながらよく当たるというわけ。

夏場の株式相場がイマイチかどうか、月次リターンを用いて調べてみる。

ダウ平均の月次利回りから見るセルインメイ

Stock for the Long Run 5th Editionより

この図は年代を3つに区切った上で、ダウ平均の月次利回りを示している。

  • 1885年~2012年
  • 1946年~2012年
  • 1995年~2012年

赤い枠で囲ってる部分が、5月~9月のリターンとなる。

確かに夏場の相場は下落傾向であることが読み取れる。

まさにセルインメイと言える。

ダウ平均株価のリターン

ダウ平均のリターンを2つに区分しよう。

セルインメイに対応し、5月~10月と11月~4月となる。

1950年以降におけるダウ平均株価のリターンは以下の通り。

  • 5月~10月:0.3%
  • 11月~4月:7.5%

INVESTOPEDIAより

続いてもう一つの米国を代表するインデックス、S&P500を見てみよう。

S&P500の月次利回りから見る、セルインメイ

Stock for the Long Run 5th Editionより

この図もダウ平均同様、年代を3つに区切った上でS&P500の月次利回りを示している。

ダウ平均データと異なる点は、最古年および配当を含んでいることである。

  • 1926年~2012年
  • 1946年~2012年
  • 1995年~2012年

赤い枠で囲ってる部分が、5月~9月のリターンを指す。

私が気になる点は2つ。

  • 9月は最悪のリターンである
  • 8月は1995年以降で最悪のリターンである

どちらの月もマイナスとなることが明らかとなっている。

この結果をみれば、夏場はむやみやたらに株式買付するべきではない。

セルインメイは本当だった

アメリカの有名な2つのインデックスを用いた検証の結果、「株は5月に売れ」は確かであることが分かった。

これらの数値を背景に、セルインメイの格言が広まったのだと推測できる。

ただしアノマリーであるために理論的根拠は乏しい。

なぜ5-9月ではリターンが低下するのか、理由がわからない。

セルインメイの言葉だけが先行している。

しかしながら過去のデータをみれば、夏場に値下がりすることは紛れもない事実である。

この結果だけ分かれば十分。

夏~秋にかけて下げ相場になりやすいと、個人投資家は認知していればよい。

ブルーチップを安値で買えるチャンス到来と、米株の長期投資家は心づもりが出来る。

「Sell in May」の格言を胸に刻め

最後にセル・イン・メイへの対応方法を残しておく。

セルインメイへの対応方法

投資家に向けて大切な情報をINVESTOPEDIAは、発信してくれている。

  • 季節の影響を受けにくいセクターを選ぶと良い
  • 例えばヘルスケアセクターは、5-10月のリターンが高い傾向がある
  • また消費財セクターも同様である

5-10月シーズンでは、ヘルスケアと消費財セクターが一般的に推奨されている。

確かに季節性商品を扱っていないセクターならば、セルインメイへの対抗策として使える。

両セクターの代表企業をピックアップしてみよう。

ヘルスケア Health Care

JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソン

PFE】ファイザー

MRK】メルク

【GILD】ギリアド・サイエンシズ

【AMGN】アムジェン

BMY】ブリストル・マイヤーズ スクイブ

UNHユナイテッドヘルス・グループ

【MDT】メドトロニック

【ABBV】アッヴィ

一般消費財 Consumer Discretionary

【AMZN】アマゾン

HD】ホーム・デポ

DIS】ウォルト・ディズニー

【CMCSA】コミュキャスト

MCD】マクドナルド

【SBUX】スターバックス

NKE】ナイキ

揃いも揃って、超優良企業ばかりである。

セルインメイとは関係なく、いつでも買い注文をしたくなってしまう。

参考?米国株11セクターの代表銘柄リスト

終わりに、

セルインメイは過去リターンを見れば確かに真実であった。

ところがその理由は不明瞭。

いわゆるアノマリ―といえる。

一方で、セルインメイに対応できるセクターが検証できた。

特に良好なリターンを示しているセクターは、ヘルスケアと消費財であった。

Sell in May後の5-10月にアメリカ株を購入する際は、2セクターから選択するのが良い。

いずれにせよ、このようにしっかりとしたデータを示してくれる米国株は、やっぱりイイ。

以上、「セルインメイとは本当か? 個人投資家が知っておくべき真実」でした。

See you!

参考?アメリカ株を注目する6つの理由

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コメント

  1. […] はちどうきゅうどうさんのブログでセルインメイとは本当か? 個人投資家が知っておくべき真実という記事を読んだ。 […]