NISAの置かれている状況をもう少し理解してもらいたい

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年度がかわったこともあり心機一転、私はNISAについて学んでいる。

米国株個人投資家といえども、金融庁の意向が気になるからである。

ということで、私の中で今週をNISA週間に位置付けた。

きっとあなたはNISAのことはよくしっていることでしょう。

それでも、NISAの置かれている状況をもう少し理解してもらいたい!

今日は一緒にNISAに関するアンケート調査結果をみていこう。

NISAに関するアンケート調査

いったい、国民はNISAをどう思っているのか?

この素朴な疑問に回答してくれる市場調査結果がある。

国民のNISAの利用状況等に関する アンケート調査(2016年2月) – 結果報告書 –

これは株式会社インテージが実施したアンケート調査。

なんと、N=10,000という大規模調査だ。

まずはNISAの認知度、口座開設率、投資実施率などの結果あつめに走る。

NISA制度浸透状況

Q.あなたはNISA制度を知っていますか。また、ご存知の方は、NISA口座の開設の有無についても教えてください。
Q.あなたはNISA口座を使って一度でも金融商品の購入を行いましたか。また、NISA口座内で積立投資(※)を実施したことがありますか。

・認知率は8割弱と高いものの、内容認知は2割に留まる。口座開設率は認知者の2割(全体の1割半程度)と、改善余地は大きい。
・口座開設者の現在投資実行率は約6割、積立投資実施率は4人に一人の割合。(※ 実際の口座稼働率は5割程度)

私見

インテージの調査結果によると、NISAの認知度は高いものの、その後のAction(口座開設)に繋がっていない点を課題として挙げている。

もっともだ。

先のグラフの縦軸を全体(N=10,000)とすると、グラフの見え方が変わってくる

ご覧のように、最大のボトルネックはNISAを知っている人でも口座開設に結びついていない という点につきる。

もちろん、口座開設をしてはいるが投資実施はしていないという割合が多い点も注目に値する。

よってここからは、以下の2つの経路についての調査結果を見ることにする。

  • 認知→口座開設
  • 口座開設→投資実施

NISA口座開設状況(NISA制度認知者ベース)

認知→口座開設の割合を、年代別・金融資産別で示している。

Q.あなたはNISA制度を知っていますか。またご存知の方は、NISA口座の開設の有無についても教えてください。

橙:NISA口座開設済

緑:NISA口座未開設

・NISA制度認知者を対象に口座開設状況をみると、60代以上のシニア層では3割を超える開設率となっているが、30代以下の若年層では1割程度に
留まっており、若年層の口座開設余地は大きい。
また金融資産別では「1000万円未満」の世帯で口座開設率が3割未満、有価証券保有経験別では「保有中止・休止層」「保有未経験層」で口座開設率が2割未満と低く、開設の余地が大きい。

私見

金融庁職員は、この調査結果をみて積立NISA制度設計をどうするのか? ターゲットとする顧客層はどうするのか? などを検討したに違いない。

また、積立NISAが開始された暁には、運営会社や販売会社がこのようなマーケティング活動を実施すると予想される。芸能人を活用したCMをうったりするかもしれない。

各証券会社のマーケッターがどのような戦略をたて企画をうつのか、来年が楽しみだ。

さて、続いて 口座開設→投資実施 の調査結果にいこう。

NISA口座での投資実施状況(NISA口座開設者ベース)

NISA口座開設済の人だけを対象とし、左側が年代別、右側が世帯金融資産別の投資実施状況を示している。

赤:投資実施経験あり、現在保有金融資産あり 

桃:投資実施経験あり、現在保有金融資産なし

茶:実施したことはない

・年代別でみると、30代以下の若年層では投資実施率が6割程度に留まり、また1割強が既に金融商品をすべて売却して現在NISA口座での保有は
なくなっている。若年層に対しては、口座開設だけではなく、NISA口座での投資商品の買い付けや長期保有を促すことが求められる。
シニア層では、投資実行率も高く、売却率も低く、NISA口座を使いこなす姿勢が見られる。

私見

  • 認知→口座開設
  • 口座開設→投資実施

この2つの道では、年齢があがるにつれ世帯金融資産が増えるにつれて、それらの実行率が上昇している結果が得られた。

こうなってくると、その理由が知りたくなる。

  • 知っているけど口座開設しない理由
  • 口座開設したけど投資しない理由

先回りしてくれるのがマーケットリサーチの良いところ。

既にその結果は得られている。

NISA口座非開設の理由

栄えある第一位は、

そもそも投資をする気がないから 71.7%

続く第二位は

制度が複雑でよくわからないから 27.1%

ブッチリギの第一位。

そもそも投資をする気がない人をその気にさせ、貯蓄から投資への流れを加速するのは金融庁と証券会社の腕の見せ所。

家計の為、お国の為にもぜひ前向きに取り組んでいただきたい。

最後に、NISA口座開設済だが、投資をしていない人の理由を記載しておこう。

NISA口座開設・非投資理由

Q.<NISA口座を開設しているが、口座での金融商品の購入経験はない者に>
あなたが、NISA口座を開設したにもかかわらず、実際に投資を行っていない理由として、あてはまるものをすべてお答えください。〔MA〕

グラフを転載すると小さくてみずらいのでベスト3のみを文字にて発表。

第一位:33.8%

もともとNISA口座で買い付けをするつもりはなく、金融機関に勧められて開設しただけだから

第二位:25.8%

今後、投資を行う予定でいるが、まだ資金が貯まらないから

第三位:18.8%

商品が多すぎて何を購入するべきか分からないから

終わりに、

国が右向け右! と言っても、全国民がそれにならうわけではない。

たとえ安倍首相や金融庁が投資を推奨したとしても、

個々人がそれに聞く耳を持ち、興味・注意を傾け、自らが欲し、その欲望のもと行動する、 この一連の流れが重要であろう。

なかなかこのフローがうまく循環していないところに、金融庁は頭を悩ましている。きっと。

ところが、将来に不安を感じたり年金を信じていなかったりもう働きたくなかったり、そんな人は多いと言われている。その解決策として投資は適切な解決策のひとつだ。

なにかのきっかけでNISA制度を知る、そんな出来事が多くの人にあればいいなぁ、そう思う。

なんの結論もでず、ただの情報共有だけに終始してしまった。

それもよい。

国民のNISAの利用状況等に関する アンケート調査(2016年2月) – 結果報告書 –は、とても参考になる資料だったのだから。

以上、NISAの置かれている状況をもう少し理解してもらいたい でした。

See you!

参考:積立NISAは、誰を対象にした制度なのか? 金融資産×年齢 編

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