資産運用でまず抑えるべき3つの事~敗者のゲームからの考察~

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敗者のゲーム〈原著第6版〉を再読し勉強した。

資産運用でまず抑えるべき事は何か、について。

1.運用は「敗者のゲーム」になった

運用機関の成績は期待外れなものとなっている。

年間成績では約6割のマネージャーが市場平均を下回る。

10年では7割

20年では8割のマネージャーが市場に負けている。

機関投資家の大多数が市場平均より高い成果をあげられる、

という前提は正しくない。

なぜか?

機関投資家そのものが市場なのだから、機関投資家全体としては自分自身に勝つことはできないのだ。

「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」

テニスを例に。

エキスパートたちのテニス

・長いラリーの末、強力で正確なショットを放つ

・敵の手の届かないところへ打ち込んで勝利をつかむ

・一流のプレーヤーはめったにミスを犯さない

アマチュアのテニス

・ボールはしばしばネットにかかり、ラインの外に出る

・ダブル・フォルトも珍しくない

・いつも墓穴を掘って終わる

つまり

「プロは得点を勝ち取るのに対し、アマはミスによって得点を失う」

これが、「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」

「勝者のゲーム」から「敗者のゲーム」へと変わった理由

市場より高い成果をあげようと懸命に努力する機関投資家が多数現れた。

そして彼らが市場を支配するようになってきた。

この変化がすべての原因。

プロのファンド・マネージャーは極めて優秀。

なので個々のマネージャーは彼らの総体である市場に勝つことができない。

今や彼らは他の優秀な専門家と、敗者のゲームを戦っている。

そこで勝ち残る秘訣は、競争相手よりも失点をできるだけ少なくすること。

新しいルールの下でゲームのカギを握るのは

それは、”コスト”

市場平均に打ち勝つ為には、コスト以上の実績を上げる事が必要。

それができないのであれば

市場に忠実に反映する、つまり市場に負けないインデックスファンドへの投資を考えるべき。

勝つ方法は?

「市場に勝つ」事を目指して「敗者のゲーム」に参加すれば、ほぼ負ける。

しかし勝つ方法はある。

3つの方法

・長期投資の明確な目標設定に集中する

・その目的実現の為に合理的かつ現実的な投資政策を選択する

・その政策を自己規律をもって、忍耐強くしっかり貫く

つまり、

自らの資産運用の目的を再確認し、真に勝つための「ゲーム」を楽しく遂行する事。

2.市場に勝ちたいなら

アクティブ運用の4つの形態がある

①市場タイミングの選択

②個別銘柄または特定グループの選択

③ポートフォリオの構成ないし戦略のタイムリーな変更

④優れた長期投資コンセプトもしくは投資哲学の開発、商品化

このどれもが難解。

例えば↓

①市場タイミングの選択

取引のたびに手数料がかかる、売買益がでれば税金もかかる。

つまりコストが嵩む。

さらに衝撃的データがある。

1980~2008年の間でベストの何日かを逃した場合のリターンへの影響

(年収益率%)

151224 リターン

出所:ケンブリッジ・アソシエイツ

これは、28年間のデータに基づいている。

間違えて、最も上昇した日の前に売ってしまった時の複利利回りに与える影響を示している。

その期間において最も上昇した

ベスト10日を逃した場合のリターン: 11.1% → 8.6%(相対比 22%低下)

ベスト30にを逃した場合のリターン: 11.1% → 5.5% (相対比 50%低下)

結局は

アクティブ運用の4つの形態はいずれも「他人の失敗の上に成り立つ」

長期的に成功する一つの方法は、ミスを減らすこと。

ゴルフやテニスの例と同じ。

これと反対の意味で投資家が犯すミスは、慎重になりすぎる事。

短期の下げにあわてて長期的な運用目的を忘れてしまう。

15年間に証券会社を通して個人投資家が行った10万件の取引の分析

売買した1年後での結果

個人投資家が購入した銘柄: 市場平均を2.7%下回る

個人投資家が売却した銘柄: 市場平均を0.5%上回る

なぜ投資家は売買をしすぎるのか? テランス・オディーン著より

優れた投資家が守ってきた基本原則

①投資の最大の課題は、株式・債券・不動産などへの長期的な資産配分の決定

②その決定に際し考慮すべき点は、成長性・安全性・毎年の収入など、

 最重要はいつ資金が必要になるか?という点

③資産ごとにも資産の種類ごとにも幅広く分散する

④決めたことを一貫して忍耐強く実行する

3.インデックス・ファンドは投資のドリームチーム

投資において「競争上の優位」を確立し、「市場に勝つ」ための方法が三つある。

それは

・体力

・知力

・感情力

この3つで勝つ方法。

しかしこれらは非常に難しい。

結局、投資に於いて勝ち続けるためのもっとも簡単な方法は「インデックスファンド」。

だから、インデックスファンドは広く普及されている。

インデックス・ファンドのメリット

・相対的に高いリターン

・低コスト

・便利

・不安や後悔を感じなくてすむ

・運用目的、長期投資方針といった最重要課題にだけ専念できる

ETFは運用報酬が低いが、証券会社の売買手数料がかかる。

インデックスファンドは運用報酬がETFより高いが、手数料不要。

定期的に投資する小口投資家の場合は、インデックスファンドの方が良い。

ドリームチームを選ぶとしたら

まずは、ウォーレン・バフェット

ついで、チャーリー・マンガー

ピーター・リンチ

優秀なファンドマネージャーたち

ジョーズ・ソロス

ウォール街のトップ・アナリストたち

これらトップ・プロの投資判断を一つにまとめてしまうには、インデックスファンドが良い。

市場の動きはまさしくプロの動きの総和を示す。

インデックスファンドを買う事は、投資の「ドリーム・チーム」の相違を結集した事と同じ。

まとめ

敗者のゲーム〈原著第6版〉を再読し勉強しなおした。

ポイントは3つ

①市場は「敗者のゲーム」になった (相手のミスにより勝つ)

②市場に勝つには方法はあるが非常に困難である

③インデックスファンドはドリームチームであり最良に限りなく近い

私自身にはこの一文が最も印象的。

自らの資産運用の目的を再確認し、真に勝つための「ゲーム」を楽しく遂行する事。

あなたの資産運用の目的は何ですか?



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